にゃんことごはん
ごはん



 我家の局長はだれだ?

大河ドラマのファンでもなく、脚本家のファンでもなく、時代として幕末は好きだが新撰組のファンでもなく、好きな俳優がいるわけでもなく、おまけに1クールの連ドラさえついうっかり見忘れてそのままになってしまう私が、なぜか今年は大河ドラマを見ている。おかしい……。

そして、ついつい我家の猫を見比べて、「うーん、やっぱり局長はポッポだろうか?」などとやっている。とすると、いつもポッポにくっついているジュリナはつねさんか? しっかり者には程遠いが、その辺は猫だから許してもらおう。

ポッポが局長なら、副長はニャンだろう。女性に間違われるほどの美形だったというし(ニャンはよく「女の子?」と聞かれる)、実質、隊を仕切っているという点や面倒見がいいけれど、切れるとちょっと怖いというところが似ている。
が、あとが悩むところだ。マイペースで飄々としたショーは山南総長だろうか。
としたら、懐こくてすばしこいキラリンは一番組長の沖田総司か(♀だけど)。
ポッポやニャンが大好きで、裏番長的なあみっちは三番組長の斎藤一(♀だけど)。
……で、練々……うーん、うーん。若いってことじゃ、八番組長あたりだけど、ちょっとキャラが違うような。

ポッポがでかいという点では、伍長っていうのもアリだ。そうなると、局長はニャンで副長はショーか? それもなかなか魅力的な配置だ。
だが、そうなるとジュリナがつねさんという線は、やや無理がある。キラリンと仲がいいから、キラリン一番組長変動なしでジュリナがみつさんかなぁ。あみっちも、変動なしでよさそうだ。
……で、練々……。インテリっぽくないから、総長は無理だし。二番組長、十番組長というには、のほほんとしすぎているし。

結論。練々のまんじゅうさ加減は、とことん新撰組には向いていない。せっかく、神秘のオッドアイなのに。

◆暖かい日が続いている。寒いと鍋やおでんや煮込みものが恋しくなるが、暖かくなると、山菜のほろ苦さが懐かしくなる。

* 朝−チーズトースト、キャベツとコーンのバター炒め、ミネストローネ(スーチカ、トマト、マカロニ、じゃがいも、にんじん)
* 昼−ぶっかけうどん(ゴマ、しょうゆ、かつおぶし)、タラノメの天ぷら、チンゲンサイと鶏肉の和え物
* 夜−丸干しいわしのオリーブオイル煮withレタスとトマト、カレーピラフ風チャーハン(玉葱、スーチカ、グリーンピース、海老)、キュウリとワカメの酢の物(桜海老)、ほうれん草と蕪のスープ

2004年02月21日(土)



 気まずいとき〜♪ それはトイレにいる猫と目が合ったとき〜♪

猫がトイレに入っているところにうっかり遭遇すると、非常にきまずい。
目が合ってしまうと、双方、「しまった」という顔になる。

あみっちやキラリンは、トイレ半ばに走って逃げることもある。いや、だから、そんなにあわてて零しながら去らなくても、と思うぐらい、あわてふためく。この辺は、元野良の習性なのかもしれない。

だからトイレ付近に猫の気配がするときは、なるべく近寄ったり、そっちを見たりしないようにしている。
でも目の届くところにトイレはあるわけで、様子は筒抜けだ。

おしっこのとき、なぜか片方の前脚だけ上げて中腰になるのはショー。
トイレの渕に掴まり立ちをするような態勢で眉間を皺を寄せるのが練々。
ポッポやジュリナはでかいのだが、どちらもフードつきのトイレを使うことが多く、出入り口から顔を出して用足ししている。
ニャンは清潔好きなせいか、用足しの前にとにかく臭いをかぎまくる。
トイレの様子にも個性があって、面白い。

新聞紙トイレは、相変らずおしっこ専用。キラリン、ポッポ、ニャン、それと時々あみっちが使っている。

◆急に右手があがらなくなって、難儀した。どうも以前、脱臼したときの後遺症のようだ。なんだかなぁ。

* 朝−スーチカとインゲンの炒め物、ポテトのチーズ焼き、バターライス(コーン、玉葱)、トマトと大根菜と卵のスープ
* 夜−鯵の唐揚げ中華風(しょうが、ナガネギ、香酢、醤油)withグリーンサラダ(レタス、ベビーリーフ、香草、キュウリ、にんにく)、野菜炒め(キャベツ、ニンジン、ラム肉)、海老と豆腐の炒り煮(インゲン)、白菜のスープ

2004年02月18日(水)



 春一番に吹かれて、あわあわと後ずさる

暖かい一日だった。

地下鉄効果か、人出が多いようで山の上までやってくる人も増えたような気がする。にぎやかな声に、猫たちは興味津々でベランダから道路を見下ろしていたが、午後になると強い風が吹き出して避難してきた。
窓越しにお日様を浴びて伸び伸びと眠る姿を見ると、春が近いなぁと思う。

ひと眠りから目覚めるとニャンが窓の前に行儀良く座り、時々私を振り返る。無言の背中が窓を開けろと訴えている。「ニャンちゃん、風が強いんだよ」と言っても「アン!」とひと鳴き。仕方ないねーと窓を開けると途端に、ヒュゥーという音と共に風が吹き込んできた。

南風だから暖かいのだが細い隙間から入り込んできた風は強く、ニャンは思わず後ずさっていた。それから再度前進しようとするも、風に毛が逆立つ。結局、ぷいと方向転換してサイドの窓から差し込む日だまりにゴロリと行き倒れた。ち、外に出ようと思ったのに、とふて腐れているようにも見えて、ちょっと笑ってしまった。

その後、ショーがやってきて隙間から顔だけ出して引っ込め、また顔だけ出した。何度かそれを繰り返していたのは、遊んでいたのか、風の感触を楽しんでいたのか。時々ショーの行動は謎だ。

他の子たちは日暮れるまで寝ていた。

◆腱鞘炎になったので、しばらく日記を休んでいた。リュウは中学になったら通う予定のサッカーの体験練習で、週のうち3日、夜出かけていた。出かけるのはいいのだが、出る前にパスタやチャーハンを食べ、帰宅してから夕飯を食べるので面倒なことこのうえない。
 今日は、午前中、学校の朝練クラブの練習試合があり、午後はいつものサッカーの日だったのでお弁当持参だった。帰宅したら「さすがのおいらもくたびれた」と言っていた。

* 朝−ジャコと小松菜の混ぜご飯(ゴマ)、トマト入りオムレツ、里芋とカニのみそ汁
* 昼(弁当)−サンドイッチ(蒸し鶏とチーズとほうれん草、BLT)、お握り(梅、鮭)
* 夜−豚肉のカツレツwithジャガイモのチーズ焼き、ニンジンの甘酢和え、サーモンのマリネサラダ(レタス、ベビーリーフ、ディル、玉葱)、蕪と白菜としめじのクリームスープ(牛乳、チーズ)

2004年02月14日(土)



 我家に猫がやって来た冬の日、幸せも一緒にやってきた

ときどき、我家に猫が始めてきた日のことを思い出す。

最初にきたのはニャンだった。母子家庭の我家、仕事で急がしい母親にリュウが訴えたのは、小学校に入ったころ。「一人でお留守番じゃ寂しい」と。
学校から帰ったと思えば、そのまま遊びに出て暗くなるまで帰って来ないリュウでも、母が暗くなっても帰宅しないのは寂しかったのだろう。
最初は「猫を飼いたい」と言われて「世話が大変だからダメ」と答えた。次に「ハムスター。それだったら、僕でも世話ができる」と言われた……のだが、どこに行けばハムちゃんを飼うことができるのかわからないまま(要するにペットショップ等の下調べをしなかった)、帰宅した。

それから1年。ある日、テレビのお見合い番組を眺めていたリュウが、私に言った。「ママ、これに出て恋人見つけて、僕に弟作ってよ」。はい? 弟作れ? 「恋人同士になれば、弟できるでしょ?」「いや、できるのが弟か妹かは、選べないから……」「えー?! 選べないの。じゃ、だめじゃん」
そして、リュウは私を見て決然と言い放ったのだ。
「弟がだめなら、猫で我慢するから」。

本人は忘れている。母親に「弟を作るか、猫を飼うか」と脅迫したんなんてことは。

その少し後に、たまたま拾われニャンコの里親募集ページを見つけた友人が、「猫飼わない?」とメールをくれ、それでやってきたのがニャンだった。

12月の、年末も差し迫った日のことで、リュウは風邪気味でパジャマ姿で横になっていた。私は朝から、猫トイレや猫砂の買出しにばたばたしながら、ああ、これってリュウが生まれるちょっと前のばたばたに似ているなぁなんて思っていた。
そしてやってきたニャンは、子猫という言葉から想像していたより大きかったけれど、想像していたよりも、ずっとずっと可愛くて、それはもうリュウも私も興奮しまくったものだ。

今でも、あの日の狂騒と、それがもたらした幸せを思い出す。
新聞の、今まさに読んでいる記事の上にどっかりと座られても腹を立てるどころか、元凶の猫を愛でることを幸せと思うように躾られてしまったことの幸せを……。

◆地下鉄効果か、元町も中華街も人が多い。

* 朝−サバのムニエル(昨日の残り)、焼きトマト、小松菜のバターソテー、ニンジンと白菜と鶏肉団子のスープ
* 夜−おでん(こんにゃく、大根、ちくわぶ、鰯のつみれ、牛すじ、卵、ハンペン、海老天)、海苔巻(まぐろ、ほうれん草、たらこ)、スーチカのサラダ(しめじ、レタス)

2004年02月03日(火)



 食う寝る遊ぶの猫たちに、1日10回ご飯を用意する

我家の猫たちは、だいたい朝と夕方の2回がご飯タイムだ。なのに、なぜ10回もご飯の用意をするのかというと、2回のご飯タイムにやってくるのは♂猫連中とキラリンだけだから。

家庭内野良のあみっちは、朝はみなと一緒だが、夜は9時ぐらいまで居間に顔を出さない。で、9時ごろあみっちがご飯を食べていると、夜食を食べに♂猫連中がやってくる。それも、一緒にやってくればいいのに、少しずつ時間をずらしてやってくる。

我がまま姫のジュリナは、朝は寝ていることが多く、みんなよりもご飯タイムが遅い。みんなと一緒にやってきても、ちょっとお皿を配る順番が遅かったり、横からだれかが覗き込んだりすると、拗ねて食べるのをやめてしまうこともある。だから、時間差でみんなが食べ終わってから再びやってきて、ご飯をねだる。

そして、ときどきキラリンはみんなが食べ終わるのをひっそりとテーブルの下で待っていたりする。もともと野良でご飯をもらっていたころも、一番おっとりしていて、一番最後に食べていたと聞いていた。家に来たころは、だれかがご飯を食べに来るたびにやってきて真っ先にがっついていたのだが、いつの間にか、もとのペースに戻った。

そんなわけで、時間差だったり、夕食と夜食ぐらいの時間の開きがあったりで、平均すると10回ぐらいのご飯タイムになる。そして、その猫たちの夕食と夜食の間に人間の夕食があり、なぜか猫たちはそちらにも参加したがる。

君たちは食うことと寝ることしか考えてないだろ? と言ったら、リュウが「そりゃそうだよ。猫は食う寝る遊ぶだもん」と笑ったあとで「おいらもね」。

◆やっと風邪の咳がおさまった。周囲ではインフルエンザもはやっているようだ。そして、あっという間に1月が終わり2月になった。リュウの卒業まであと少しだ。その長髪、卒業式までにはなんとかしてくれ〜。
 そうそう地下鉄の開通で中華街は賑やかだったようだ。夜のニュースで見て「あらまあ」と驚いてしまった。

* 朝−牛すね肉のトマト煮込み(昨日の残り)、小松菜とチーズのオムレツ、バタートースト
* 昼−うどん(小ネギ、揚げ、鶏肉)、ジャガイモとゴボウのサラダ(玉葱)
* 夜−八宝菜(白菜、えび、いか、きくらげ、にんじん、ピーマン、しいたけ、葉にんにく、しょうが)、ほうれん草とスーチカとエノキのソテー、白菜の葉とトマトの甘酢和え、ワカメとシメジのスープ

2004年02月01日(日)
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