雲間の朝日に想うこと


< 使い切る程使ったでしょうか >


人の歩みに、
或る一定の嵩が在って。

其の質量が、
等量だと言うならば。


高密度な歩みは。

其の分だけの長さを、
失うのだけれど。




少なくとも。


質と、
量と、
其の積が。

常に、
一定で在ろう筈も無い。











ならば。



唯。

命数が少なかったと、
言うのだろうか。























きっと。

きっと、
幾つもの想いを飲み込んで。


 「どうして私なんだろうね。」


其れでも溢れ出る、
あの子の想いに。



大した応えを、
贈れぬ儘。











 「嘘。」
 「小坊主ちゃんで無くて良かったや。」
 「小坊主ちゃんはまだまだやんなきゃいけないことがあるんだよ。」
 「だから私が選ばれたのだ。」


あの子は紡ぐ。















確かに。

あの子の歩みは、
極めて濃厚だけれど。











 「使い切っちゃった。」


そんな風に、
呟かされる程。



何かを得て来た訳では、
無いのに。






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2016年11月17日(木)


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History
2007年11月17日(土) 嫌いより無い方が増しでしょうか
2006年11月17日(金) 久々の地下街を愉しめるでしょうか
2005年11月17日(木) 日々蓄積して居るのでしょうか
2001年11月17日(土) 愛してるだけじゃ足りないですか





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小坊主
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