満座に華が咲き乱れた様な、 色彩豊かな空間。
笑顔と、 笑顔と、 笑顔。
祝いの宴は、 全てを洗い流してくれると。
勘違いしていた。
一束の花をひらり舞わせる、 花嫁の儀式。
祝宴の在り処を、 次に贈り授け伝えて行く儀式。
「お前も行くのかよ!」
周囲の言葉は、 揶揄を含んだ厳しい言葉だけれど。
其の言葉には、 仲間内の暖かな想いを包んで在るから。
笑いながら、 儀式に向かえるのだと。
勘違いしていた。
吹っ切ったのだと、 勝手に理解していた。
宴の外で、 一瞬残した君の痕跡。
「裁判を起こしてるんだ。」
未だ何も終わっていない。
其れ処か、 未だ始まってすらも無い。
仲間内の笑顔が在ったから、 其処に踏み留まって居られただけ。
君が俺に訴えた其の瞳の解釈は、 此れが正解でしょうか。
---------- References Aug.03 2003, 「其れは違うと言えないのでしょうか」 Jun.21 2003, 「幸せ太りに変えられるでしょうか」 May.09 2003, 「仲間の輪はもう縒れませんか」 |