其れは、 嗜好に応じて定められた姿形では、 無くて。
機能的な理由が、 其処には在るのだけれど。
少し。
味気ない様な気がして。
言の葉には、 せめて、 想いが宿る様にと。
香の物を、 添えて居るのかも知れない。
「履かないよ。」 「小坊主捲るもん。」
「もう絶対捲らないって。」 「だから履いてよ。」
「そんな事言って捲るもん。」
「信用無いな。」
「信用無いの当然でしょ。」
甘味と、 酸味と。
そして、 互いの想いと。
「急に土砂降りだ。」 「慌ててスカートに履き替えたよ。」
「ちょっとちょっと。」
「何?」
「俺が頼んでも履かないのに。」 「雨が降ったら履く訳?」
軽口と、 辛口と。
そして、 互いの現実と。
隣で戯れ逢う事も。
眼前に其の姿を映す事も。
もう、 一度も無いかも知れないと。
互いに、 認識した上で。
---------- References Jul.26 2014, 「夢や目標は無力でしょうか」 Oct.08 2013, 「唯一の支えを絶てますか」
|