如何に、 歪な形で在ろうと。
如何に、 異質な集合体で在ろうと。
其の心に、 軸さえ備えて在れば。
決して、 振れる事無く廻るから。
其れが、 是で在ろうと非で在ろうと。
其れが、 真で在ろうと偽であろうと。
芯を、 其処に備え続けて。
想い惑い揺らいだ先に、 変わらずに、 在り続けさえすれば。
其れで、 良いのだろうか。
何が是で、 何が真か。
例え其れが、 刻々と入れ替わったとしても。
「おいで。」
膝の上に乗せて。
唯、 腕に包み抱く、 其の刹那を。
如何なる時も。
失わず、 備え続けて居る事が。
必要十分な条件なのかも知れない。
ぐらぐらと。
常に揺らいで歩み来た、 あの子は。
「小坊主がぐらぐら揺れると。」 「私は飛んじゃうんだよ。」
若しかしたら。
唯、 軸を欲して来ただけなのかな。
是非など二の次で。
---------- References Sep.18 2012, 「見て居なかったのだと斬り付けるのですか」 Sep.20 2012, 「白でも黒でも無い事でしょうか」 Nov.11 2012, 「受け容れる事は想いでしょうか」 Nov.25 2012, 「突き詰めて良い想いでしょうか」
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