一瞬だけ。
其処に、 遊び心や香辛料が在れば、 充分で。
決して。
自身を曲げたり、 無理をする必要など、 無いのだけれど。
其の場限りと、 想い極めた刻で在れば。
其処に。
鬼気迫る、 凄みが宿るのだろうか。
自ら、 身体を寄せ。
既に逆上せた顔で、 意固地に身体を振り続ける、 あの子の姿に。
気圧されて。
「無理するなよ。」
「嫌。」
「逆上せるよ。」
「嫌。」
「駄目。」
「嫌。」
「嫌じゃ無い。」 「今はお終い。」
「うん・・・。」 「そうする・・・。」
無理矢理、 其の動きを制す。
「あのさ。」
「ん?」
「一緒に入るのも明るいのも自分から迫るのも。」 「恥ずかしいんじゃ無かったの?」
「恥ずかしいよ。」 「恥ずかしいけれど・・・記念。」
「そっか。」
此の、 想いの源泉が。
期限など意識せずに。
唯、 唯、 想いを重ね逢わせて居る。
其れだけの、 刹那で在って欲しいと。
切に、 切に。
願って終うね。
---------- References Jan.11 2013, 「もう一度振り向ける新年でしょうか」 Sep.18 2012, 「見て居なかったのだと斬り付けるのですか」 Sep.14 2012, 「選択では無く廃棄でしょうか」
|