記念日。
二人の間に創られる、 特別な日。
そんな日を、 大切に扱える様に成ったのは。
何時からだろうか。
画面から流れる、 入籍の文字と。
脇から、 其の日の由来を伝える音声。
「私たちの記念の日って。」 「いつなんだろう。」
ふと、 姫は口にした。
聖なる夜や、 互いの誕生日や、 初めて出逢った日や、 初めて結ばれた日。
共に歩む事を、 決め事と定めた日。
それぞれに。
想いを乗せる日には、 違いないけれど。
「彼の日じゃない?」
「彼の日だろ!」
二人が同時に口に出す程、 互いの心に、 しっかり腰を据えた日なのだから。
其れが例え、 どの様な日で在っても。
二人の素敵な日で、 良いじゃない。
「小坊主に乗った日なんだよな・・・。」
姫は悲しそうに。
「姫に乗られた日だよね!」
俺は悪戯っぽく。
此れからも、 言い続けるのだろうけれど。
---------- References Feb.17 2004, 「何故撥ね返せなかったのでしょうか」 Feb.13 2004, 「弁解の為の縛めでしょうかか」 |