想いを酔いに委ね、 猛進する、 其れ以外に。
伝える術が、 浮かばぬのだろう。
恐怖を酔いで抑え、 誤魔化す、 其れ以外に。
浮かぶ不安を、 消せぬのだろう。
其れでも。
其れが、 分かったとしても。
此の期に及んで。
負に傾倒した想いを緩和しようとする、 其の試行の片鱗すら、 魅せない儘の。
強引な突入を。
受け容れられる筈も無い。
「何でママはあはあは言ってるの?」 「あはははは。」
普段の、 父娘のじゃれ合いと同義だと、 勘違いして。
寝ぼけ眼で、 必死に混ざろうとする娘を、 片手で抑え。
其の状況すら把握出来ぬ程に、 泥酔し、 主観のみで振る舞い続ける姫が。
自分勝手に満足する様子を、 冷ややかに、 見上げながら。
此の人なりの表現だけでも、 受け容れられないか。
自問し、 そして絶望した。
---------- References Oct.06 2011, 「問われて居ると気付けますか」 Jan.07 2012, 「嘗ての自身が移された鏡でしょうか」
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