切磋琢磨は。
戦友との、 共有された時間は。
強く、 自身に働きかけて。
予想以上に、 自身を、 高め行くから。
きっと。
其の場の、 神秘的な力は。
予想以上に、 濃度の高い物なのだろう。
自身と同じ境遇の、 戦友が。
無事に、 一つの闘いを終えた時。
他ならぬ、 自分自身が。
経験を積んだ様に、 感じ取られるのかも知れない。
不安を打ち消す様に。
そして、 自分の得た能力を、 確かめる様に。
「お向かい。」 「産まれたみたいよ!」
「本当?!」 「良かったね!!」
消灯間際の文が。
携帯の窓を、 鮮やかに染めた。
純粋な、 応援だけでは無く、
肖りたいと。
必死に、 祈って居たのだろうか。
同室の女性が。
六時間掛けて、 無事、 母親に成った。 |