雲間の朝日に想うこと


< 消さない理由が見付かりますか >


疎と密と。

何方かと問えば、
強固な結合を生み出し得るのは、
密の側で。


疎は。

飽く迄、
密で紡いだ嘗ての絆を、
前提にしてこそ、
成るのだ。





其れ故に。





疎が、
疎の儘で残存する事は。

極めて稀有で。



其の因が、
何れに在るのか。

幾度と無く想い返しても、
不可思議なのだ。






















何度か、
電信が飛び交う事も。

何度か、
電話で話した事も。

何度か、
逢った事も。



総てが、
隔年近い断片に、
過ぎなくて。




























同じ様な、
希薄な繋がりの中で。

同じ様に、
何度も違う影が通り過ぎて行った、
其の中で。




 「私ずっと小坊主の携帯だけは消さなかったのって。」
 「好きだったからなんだよ。」



あの子の其処に、
唯一、
居続けた理由を。





きっと。

ずっと、
探し続ける様な。


そんな気がするんだ。

















愚図だから。





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References
 Aug.02 2004, 「挑発の応えに成り得る質でしたか」
 Oct.22 2003, 「何を残して消えたのですか」







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2011年09月26日(月)


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History
2005年09月26日(月) 何方から生じた波なのでしょうか
2004年09月26日(日) 何が詰まった恋文でしょうか
2003年09月26日(金) 少し消しておけませんか
2002年09月26日(木) まだ癒えて無いのか





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