少しの興味と、 少しの好奇心と。
少しの憧れと、 少しの親しみと。
少しの情と、 少しの好きと。
少しの惑いと、 少しの動揺と。
少しの近さと、 少しの壁と。
多分、 幾つもの感情が少しずつ在るだけで。
恐らくは、 其処に芯が無い。
けれども。
負の情報を総て曝け出した直後の、 其の誘いに。
一瞬、 食指が動きかけ。
苦笑した。
「彼女が欲しい時は言って下さいね。」
「煽ってどうするよ。」
「だって本心だもん。」
直球を、 空かした顔で見逃し。
「だって本心だもん。」
「ありがと。」
「お礼言う時って交わしたい時らしいですよ?」
二球目も、 見えぬ振りをする。
其の、 危うさの正体は。
何処に在るんだろうね。
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