自身に備わる、 価値基準は。
自身の歩み進んで来た道が、 築き上げるのだ。
其れ故に。
異なる価値基準が、 触れ逢う時。
判断を、 自身の価値基準で下す事に、 何の非も無いけれど。
其の価値基準の有する、 可塑性を。
他者に触れ、 交わり、 闘い、 支え、 感嘆し、 共鳴し、 倒し、 倒されながら。
変化する可能性を。
決して、 見失ってはならぬと、 想うのだ。
其の変化こそが。
自身に、 新しい風を贈り込む、 成長に、 他ならないのだから。
確かに、 別の物だけれど。
両立が不可能では無いと、 俺は魅知って来た。
両立出来ずに、 姫は一度、 手放したかも知れないけれど。
姫の肉親は、 手放さずに居るじゃないか。
「私は結婚して旦那が欲しいわけじゃない。」 「結婚なんてしなくても。」 「好きな人と恋愛をしていたい。」
頑なに。
姫は、 結婚と恋愛の両立を、 拒絶する。 |