恐らくは。
自身が、 先んずる領域を模索した、 其の結果なのだ。
自身を、 天秤に乗せて。
秀でた領域を、 忠実に、 複製しただけなのだ。
多分、 意地に過ぎない。
逢いたいと言う、 欲求よりも。
其れ故に。
髪型の変わった、 其の姿を、 目の当たりにして。
余計に。
視界が、 霞んだのかも知れない。
「この前逢ったときと」 「変わってなかった?」
丘の上の人から、 届いた文に。
「外見はね。」
ふと、 口を吐く。
其の瞳は。
今は、 俺のみに向いては居ないから。
一方の、 視線の先には。
唯、 未だに逢った事が無いだけの、 雄が居るんだ。
---------- References Sep.03 2006, 「嬉しい事では無いのでしょうか」
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