雲間の朝日に想うこと


< 啼けない携帯は恨めしいですか >


啼かない携帯を見つめる時、
貴女は何を想うのだろう。

俺の状況を必死に理解しようとして、
自分の願望を、
心の中にぎりぎりで留めているのだろうか。




 「私って五月蝿く無い?」




そう言いながらも、
貴女は自分の想いを次々に届けてくれる。


文を送り付ける一方の貴女。
文を受け取る一方の俺。

著しく均衡を欠いたとしても、
貴女は其れを望んでいて、
俺は其れを待ち望んでいるのだけれど。











また鳴った着信音に、
また俺は落胆する。



貴女の声で啼かない携帯。

鳴っても鳴っても、
貴女の声では啼かない携帯。


















手元に届いたメール達。
同時に届いたメール達。


携帯は最優先で、
貴女以外の箱を開こうとする。

貴女の箱には、
また未読の記号が残された。







貴女の懸命な想いを、
誰かに邪魔されている様で。


少し恨めしい。


2003年02月02日(日)


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2002年02月02日(土) 今日の涙は許されますか





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