突き付けられた刃を、 捌き。
返す刀で、 斬り付ける事など。
何の意味も持たぬから。
安い挑発に、 踊らされ。
切っ先を、 向けて終う事など。
選択する筈は無いのだけれど。
何度も、 何度も、 書き直し。
熟慮を練り上げた文は。
既に、 時代遅れに成り下がるかも知れない。
けれども。
其の、 熟成を経て後に。
表出せずに済む、 言葉なら。
其れは。
外に出さぬとも良い、 想いに、 他ならないのだ。
確かに。
浮かぶ儘の想いを、 放つ、 言の葉は。
威力の宿る、 想いの、 結晶だけれど。
所詮、 半減期が短過ぎる。
何度か、 自身に打ち返り。
徐々に、 熟成されて。
育つ結晶も、 在る。
---------- References Sep.18 2006, 「必然に届くでしょうか」
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