弛まぬ想いを、 互いに、 絶える事無く。
穏やかに、 穏やかに、 贈り続け逢う事。
丘の上の人が、 希う、 其の想いの、 在処が。
今。
果たして、 何処に在るのか。
其の核を、 探し当てる事とは、 別に。
惑いの因に、 俺が、 在るのなら。
俺の存在が、 心安らぐ場に向かう想いを、 妨げるのなら。
其れは、 本意では無いのだ。
其れ故に。
其の姿を、 目に焼き付けて。
役目を終えたかも知れぬ、 此の身を、 消し去ろうと想ったのだ。
そんな事、 出来やしないのに。
一目見れば、 決意が揺らぐ事など、 知って居るのに。
眼前の、 丘の上の人を。
此れが最後と、 必死に焼き付けて。
「泣きそうに成るから。」 「帰るね。」
揺らぐ自信を、 隠す為。
其の場限りの方便を、 放った俺に。
「するくてごめん。」 「何もかも中途半端でごめん。」
謝罪が、 贈られるのは。
未だ、 必要とされて居るからなのだろうか。
断罪されるべきは。
寧ろ、 俺の方なのに。
---------- References Sep.04 2006, 「其の雄には無い視界でしょうか」 Sep.03 2006, 「嬉しい事では無いのでしょうか」
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