形ばかりの約束が。
何の程度の能力を、 其処に、 秘め宿す事が出来ると言うのだ。
其の高など、 知れて居る事を。
何度も、 学習して来た筈なのに。
何故に。
其の形を、 自身の芯に据えて、 進み行こうとして終うのだろう。
ほんの僅かでも。
其の形が、 想いを宿す余地を、 有するから。
其の形の持つ、 潜在能力を。
つい、 過信する。
形在りきでは無いのに。
想いを、 積み重ね行く事で、 結果的に、 抽出されるのが。
形なのに。
十年目の、 金剛石の贈り物が。
全てに先んじて、 条件化された。
駆け引きの材料なのか。
「スイートテンダイヤモンド。」 「小坊主と結婚したら、ちゃんとくれる?」
「そんな条件は駄目。」
何時の間にか、 一つ、 条件が増えようとして居る。 |