如何に、 其の純度を煮詰めた視線を、 放ったとしても。
反射波を受容する、 一枚の、 偏光器は。
飽く迄、 消し去る事は出来ないから。
如何に、 他者を主体とした像でも。
其れは、 相手を自身に映した鏡像に、 過ぎないのだ。
其れ故に。
他者の理解は。
飽く迄、 自身の反面教師で。
自身を視る事と、 同義なのかも知れない。
丘の上の人は、 俺以上に、 俺を悟った上で。
「自己解放すると。」 「人の思考はある程度読めるんだよ。」
俺自身が、 俺自身に、 誤魔化しの要素を保持して居ると。
そう、 口にした。
其の通りだね。
俺の鏡には。
俺の姿は映るのに、 あなたの姿が映らない事に、 気付く。
---------- References Sep.04 2006, 「其の雄には無い視界でしょうか」
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