何を為したか。
飽く迄、 達成された成果の絶対量が、 注視されるから。
自身に在る、 容量が。
極僅かで在れば。
何れ程、 努力を重ねても。
成果は、 完全に不足する。
けれども。
不足を、 補い合う存在として。
互いが、 振る舞う事で。
能力不足から誘発される、 穴を。
少しでも、 埋め合えるのでは無かったのか。
少なくとも。
自身に備わる容量の、 其の全てを。
其処へ振り向けた、 相手に。
容量の一部すら、 消費せず。
何の成果も無い、 存在が。
決して、 口に出して良い言葉では、 無いだろうに。
娘の、 唐突な発熱に。
慌てて、 自身の全てを停止して。
緊急発進を余儀なくされた、 そんな日に。
「小坊主は。」 「親になるのが早かったんじゃないの?」
全てを俺に委ね、 自身を満喫して帰宅した、 姫は。
言う。
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