能力や、 法則や。
理論を、 積み重ねた上での、 結論は。
確かに、 正しいのかも知れないけれど。
刹那に。
内から、 沸き上がる衝動は。
時に。
理論の正確さを、 上回る精度で。
想いを推し量る事が、 在るから。
其の、 僅かな可能性に。
賭けたのだけれど。
互いが、 築き上げた筈の、 聖域が。
何れ程、 想いが離れた時でも、 細い、 細い、 一筋の線のみは、 感知し続けて来られた。
其の聖域が。
消えて居るのだと、 気付いた時に。
唯。
駄目かも知れないと、 想いが漏れた。
何時もの様に、 俺の象徴を引っ張る事も無く。
何時もの様に、 身体を寄せ逢わせる事も無く。
頑なな、 姫の姿が。
湯煙で、 ぼやける。
---------- References Dec.27 2005, 「単なる嫌がらせでしょうか」 Aug.24 2004, 「聖域だと想ってはいけませんか」
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