雲間の朝日に想うこと


< 今度話しても良いですか >


一度破壊した形を、
全く同じ物として修復する事は、
人類には不可能だろうか。



其処に在る歴史や、
其処に漂う感情が、
以前と同一であろう筈は無い。


一度破壊した形を、
全く同じ物として修復しようとする事自体が、
既に過ちなのかも知れない。








一度破綻した形を、
全く同じ物として修復する事は、
人類には不可能だろうか。

一度破綻した形を、
例え違う人と共に修復する作業でも、
苦痛だと想わないだろうか。



一度壊れた理想や、
一度壊れた想い。

俺らはその重みを理解して、
相手の持つ想いを理解して、
初めて対等に、
二人の歩む道を考える土俵に、
二人で上がれるんだ。



手を繋いで。














きっと奴の彼女は、
結婚に対する想いが大きくて、
其処から離れられないんだ。


一緒に居続けたいと結婚したいが、
以前までは同じだったけれど。

彼女は違う形を見てしまったから、
持っていた形を壊したんだ。


 「未だ足りないんだよ。」
 「足りないのか。」


彼女に充分届いていたとしても、
奴の想いは未だ足りない。











俺の想いは足りているだろうか。

貴女との道を話した事は、
そんなに無いよね。






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References

 Jan.29 2003, 「何を言えれば良かったですか」
 Mar.07 2003, 「不安を口にする権利が有るか」


2003年03月26日(水)


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