雲間の朝日に想うこと


< 嫌でも受けねばなりませんか >


好きか、
嫌いか。

其の何れなのかと、
問われれば。


確かに、
後者かも知れないけれど。








嘗て。


意味を理解せぬ儘、
強制的に。

嫌悪の対象が、
自身を、
侵襲した時と。



現在。


意味を理解し、
其の必要性を踏まえた上での、
議論とを。





対等の位置に列して、
論じるのは。

著しく、
不公平では無いのだろうか。








抑も。


俺自身には。

其の機会すら、
附与されなかったと言うのに。













鬼の首を獲った様に。



 「小坊主、注射を嫌がったから。」
 「だから今頃、必要になっちゃったんだよ?」


姫は。

俺へと、
言葉の刃を放つ。









役所から、
派遣されて来た、
其の人は。

母と、
娘の様子を、
見に来た筈なのに。




 「小坊主さんは。」
 「ポリオの予防接種が必要ですね。」


俺への一言を、
残して、
去るのだった。






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2006年02月16日(木)


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小坊主
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