其の、 調節機構は。
機能的に、 未成熟だから。
飽く迄、 不足する機能を補完する、 其の為に。
環境が、 必要なのだ。
足りぬ環境を、 指摘し。
自身を、 快適な場に誘導する事は。
自身の保持に、 必須の行為なのだ。
けれども。
既に、 機能を獲得した存在は。
異なる意味を、 其処に、 持ち込むから。
其の行為は。
自身を排他する、 敵対行為に。
映って了うのだろうか。
「俺なのに。」 「落ち着くのか?」
「小坊主が。」 「温かいからじゃない?」
不足する温度を、 腕の中から獲得する事に、 成功して。
穏やかに、 眠りに就いた、 娘へ。
「私の湯たんぽなんだから。」 「盗るなって教えないと♪」
姫は。
本気で、 敵意を放つ。
---------- References Jan.15 2006, 「吸い尽くせたでしょうか」 Dec.25 2005, 「満ちれば余計に沈むでしょうか」
|