此の、 化粧台の、 三面鏡の様に。
奥の奥迄見えて居る、 数多の顔の。
何れも、 自身の顔だとすれば。
其の中に。
共通する要素が存在しても、 不思議では無いけれど。
一番右に映る姿と、 一番左に映る影。
一番右に映る影と、 一番左に映る姿。
日々入れ替わる濃淡に。
自身の、 至らぬ人格と。
自身の、 至らぬ精神力を映して。
縛めとすべき。
いや、 縛めとしなければならぬのだ。
鏡面の様に。
腐れた縁が、 俺自身を映し出すのは。
鏡が、 事実のみを映して居るから。
鏡の表と裏が、 同じ存在だったと知ったら。
如何に想うだろう。
---------- References Jan.01 2004, 「腐れた縁に想いを託して良いでしょうか」 |