自身に注ぐ光が。
一つ、 一つ、 失われ行く様に。
自身の羽根が。
一つ、 一つ、 もがれ行く様に。
意思如何に因らず、 強制的に、 縄張を失うとしたら。
日々。
そんな想いを抱く事など、 皆無だけれど。
好むとも、 好まざるとも。
現実に、 狭められつつ在る、 世界を。
目の当たりにすれば。
少しは。
自身の今に、 感謝を抱くのだろうか。
僅かでも。
世界の狭まりを、 堰き止めたかっただけなのに。
側面を、 視点を、 入れ替えれば。
世界は狭まるのだ。
「これでますます。」 「家庭内別居が進んじゃうね・・・」
姫は。
俺とは違う視線で、 事を観る。
横に成らざるを得ない姫が、 退屈しない様にと。
寝室の、 テレビの線を、 繋いだ心算だったんだけれどな。 |