< 記念日は他者でも育つのですか >
想いの変曲点へ、 一つ、 一つ、 穿った刻印。
其れらの日付に、 何れ程、 重みを付けるのか。
飽く迄、 個々人に委ねられた範疇で。
傍に寄り添う相手ですら、 其れは、 手の出せぬ領域かも知れないから。
印された日への、 想いが。
他者の介在によって、 表裏が入れ替わるほど変動するとは、 想えなかったのだ。
其れ故に。
関心の無さ気な、 素っ気ない振る舞いと。
悪戯や嘘の前触れに、 必ず輝く瞳の、 其の静けさとを。
何度も確認した上で。
「忘年会に行くね。」
俺の大切な記念日に、 やむなく、 予定を滑り込ませた筈なのに。
「どうして記念日なのに予定入れたの?」 「どうせ私より大事なんでしょう!」
姫は、 姫の記念日に傍に居ない俺を、 酷評する。
姫自身の、 二年半の記念日を。
何時の間に、 姫は、 大きく育てたのだろうか。
姫の、 非難を浴びながら。
俺自身が育てたに違いない、 其の、 姫の記念日に。
してやったりと、 乾杯した。
---------- References Jul.27 2003, 「逆転の為の贈り物でしょうか」 |
2004年12月20日(月)
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