此の身は。
大部分の情報を、 視覚に、 依存してしまうから。
何らかの、 目に見える形として、 自身に、 提示される事が。
事の理解には、 肝要で。
或いは、 理解の早道なのだ。
其れ故に。
自身の生業が、 何らかの形に成り。
世に、 視覚として提示される事へ。
応じてくれる筈だと。
要らぬ期待感を、 有して了ったのだろうか。
折角の機会に。
俺の生業の一部へ、 出来るなら、 触れて欲しかった。
「俺の仕事が分かるでしょう?」 「何で観てないの!」
「だって、今日からなんだよ!」 「ポストペットがwebでできるんだよ!!」
画面は画面でも。
姫は、 自身の手元の画面に、 夢中な儘。
俺の仕事を知りたいと、 理解したいと、 口にして居たのは。
姫自身では無かった? |