確かに、 興味在る対象を、 自身の傍に、 並べ置きたいと願うのは。
本能に、 違いは無いのだけれど。
其の本能は。
不安と言う鍵が、 作用して。
時に、 強迫的に暴走する事が、 在るから。
愛しそうに、 包む様に、 触れて居る其の手に。
此処迄、 危機感を感じるのだろうか。
其れとも。
不安は、 相手の内にでは無く、 俺の内に、 在る物なのだろうか。
自身の世界が、 悲観的に、 歪められて在るから。
迷う分だけ、 未だ、 少しは期待が在るのかと。
寧ろ、 希望を持って終うのだろうか。
「俺と其れと。」 「どっちが好きなの?」
「うーん。」
俺の問い掛けに。
姫は、 応えを迷って居る。
俺の象徴を。
大事そうに、 其の手に収めながら。 |