自身の歩む路は。
確かに、 自らの手で、 切り開く物だけれど。
其の筋路は。
自身単独で付けられる程、 決して、 平坦では無いから。
複数の方位から、 向けられる、 周囲の視線は。
自身では気付かぬ、 様々な可能性を。
きっと、 提示してくれるから。
其れ故に。
一つ、 一つ、 周囲の環境を築き上げ。
味方を増やし。
為すべき路へ、 共に目を向ける集団を、 創り上げるのだ。
姫の、 御袋さんらしいと、 苦笑いしつつ。
一つ、 外堀が埋まった事へ、 感謝する。
「母が言ったの。」 「女の子が良いって。」
「そっか。」
「男の子は大きくなったら可愛くないでしょう?って。」
「ふふ。」
残るのは、 僅かで、 けれども、 最も根幹の。
本丸、 即ち姫自身の決意。 |