自身の脳裏に、 唐突に、 浮かび来る予感が。
何処に在る欠片を、 凝集して、 表出した想いなのか。
其れは、 分からないだろうけれど。
其の欠片は、 全て。
自身の何処かに、 収められて、 或いは眠って居る情報で。
何の理由も無く生じる予感は、 然程、 多くは無いのだ。
特に。
自身の深層に、 深く刻まれた想いの欠片程。
確実に、 予感を支配する。
姫は、 良く巫山戯るから。
表層の明るさは。
何時も、 無理矢理傷を覆う為だけの、 絆創膏だから。
「おっぱい♪」
姫から届いた、 文の、 其の題名で。
要らぬ事を、 想像した。
「やらしい笑顔ね。」 「変なこと考えたでしょう?」
姫の詰問を、 ふわりと受け流しながら。
決して、 重篤な病で無かった事を、 安堵して。
笑みが零れる。
---------- References May.12 2005, 「満足だから捨てられるのでしょうか」 |