侵入するのか。
其れとも、 受け容れるのか。
其処には。
大きな違いが、 在るかも知れないけれど。
何れか一方へ、 常に、 決められる訳では無く。
必ず、 何方も其の役割を為しながら、 想いは、 重なり逢う筈だから。
其の違いに、 目を向ける事など。
無意味以外の、 何者でも無いのだ。
其れでも。
敢えて其処に、 拘りを持つのならば。
何か、 理由が在るに違いない。
「夜中ね。」 「乗ったら勝手に入ってきたんだもん。」
「乗ったのは俺じゃ無いし。」
「勝手に入ってきたの!」
「俺は何もしてないでしょ・・・」
姫は。
無抵抗の俺を、 犯人だと、 言い張り続けた。
全ての原因を、 俺に押し付けて。
少し、 心は軽く成っただろうか。
久々の独り切りは、 相当、 寂しかったよね。
息子も、 飼い猫も、 俺も居なかったから。
---------- References Mar.19 2005, 「想う相手は離れたのでしょうか」 |