技術の無さと、 其れを補おうとする懸命さが。
魅力に、 違いないのだけれど。
さり気なさには、 少しだけ技術が必要で。
自身の想いに、 逆らえば逆らう程。
不用意で、 不自然な、 理由が出来上がるのだから。
自身の想いに、 抗う必要は無いのだ。
「馬鹿さ大馬鹿さ笑うがいいさ!!」
花見の彼女は、 自身を卑下するけれど。
笑う程、 滑稽な事では無く。
上手に嘘を飼えず、 想いが、 馬鹿正直に飛び出て来る、 其の姿は。
彼女の、 一つの武器なのだ。
其れ故に。
「毎日連絡してくれる例の彼に。」 「何て言っていいのか悩む感じ・・・。」 「今回は諦めます。」
「何だ。」 「惚気か?」
友人の応えに、 直に伸びる想いの存在を、 感じ取り。
花見の誘いが届かぬ事へ、 安堵と、 幸福感を、 感知した筈だったのに。
「また誘って♪」
文末に添えられた、 微かな保険も。
彼女の、 正直な想いなのか。
---------- References Dec.24 2004, 「負荷が強過ぎたのでしょうか」 Sep.20 2004, 「中身も備えた誘いでしょうか」 |