雲間の朝日に想うこと


< 嘗て元気付けられたからでしょうか >


新居を、
持ち家を、
待ち望んで居た人だから。


描いては消し、
描いては消し、

我が家の間取りを、
何度と無く、
書き直して魅せた人だから。



其れは祝うべき事だと、
想い込んだのだ。







けれども。




違和感を感じ、
目を留めた自己紹介に。

僅かに加えられた、
変更箇所が。



携帯へ届かなかった、
年始の挨拶。

其の意味を、
少しずつ解させた。











 「何かあったの?」

 「気にかけてくださってありがとう。」
 「元気なので」
 「さらっと流してくださると嬉しいです。」



貴女と、
付き逢い始めた時から。

少しだけ他人行儀に成った、
其の口調の儘の、
応えで。


推測が、
想いとは逆の確信へと、
近付く。












大喜びして、
大騒ぎして。

凹んで、
堕ちて。

大泣きして、
大笑いして。



貴女の様な、
切り替えの速さを。

俺と同様に、
あの人は、
備えて居ない事を。




傍らの貴女は、
理解して居るだろうか。












引っ越し先で、
独り居るあの人を、
一番、
元気付けられる存在は。

きっと貴女だよ。





----------
References
 Aug.07 2001, 「別れは切なかったですか」
 Sep.12 2001, 「近づけば解決できますか」
 Oct.09 2001, 「どんな気持ちの好きですか」
 Nov.30 2001, 「試されているんですか」


2005年02月18日(金)


----------
History
2003年02月18日(火) 貴女のペースですか





Add MyEnpitu

小坊主
MAIL