雲間の朝日に想うこと


< 想い遣りの無さを競う気ですか >


想いの内で、
永く燻り続けた物で在れば。

其れは、
自身に重く覆い被さる暗闇に、
違いないけれど。


逆に言えば。

一朝一夕で改善する想いでは無く、
緊急性など持たないのだ。






徹夜も厭わぬ作業をすると、
宣言の上で、
二人の会話を繰り延べした筈なのに。

敢えて、
話せぬかと問われれば。


慌てて携帯を手に取ると。

自然に、
考えないのだろうか。




其れとも。


会話の要求に応じた俺が、
悪いのか。


姫の言う通りに。











 「何故、今、其の話をするの?」

 「何が?」


徐々に解けて居た筈の、
氷壁が。

一瞬で凍り付いた事を、
自覚ながら。




 「何で今夜なの?」

 「どういう事?」

 「巫山戯るな。」


自分の事のみで、
世界を形創る姫に。

俺は益々、
感情を高ぶらせた。










俺が、
想い遣りの足りぬ雄で在る事位は、
理解して居るけれど。


姫の振る舞いも。

充分、
思い遣りの無さを露呈して居ないのか?













 「産まれて初めて。」
 「思いやりが無いと言われたよ。」


俺は姫へ、
一つ暴言を重ねた。






自分の事のみで、
世界を形創ったのは。

俺の方なのに。






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2005年02月08日(火)


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2004年02月08日(日) 自分の得手を武器にしませんか





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