其れは、 焦燥感から生じた想いかも知れない。
自身の遅れを取り返し、 一気に、 逆転する為の。
只の、 方策かも知れない。
想いも寄らぬ事実を、 捻り出せれば。
其れが何で在るかなど、 問題では無かったかも知れない。
「小坊主にあげる物。」 「もう注文しちゃった!」
迫る聖夜に、 準備万端の姿を見て。
想いは、 其処へ至ったのだから。
けれども。
自身が、 其の日付を、 強烈に意識して居る事は。
事実には違いないのだ。
粘り強く、 拒否し続けた其の壁を、 突き崩して。
又一つ、 互いを対等に押し上げたから。
姫に宛て、 初めて書いた手紙に。
「本当だ!」 「来月で二年半だ!」
初めて逢って、 初めて想いを交わして、 二年半目の日は。
聖夜に程近い日曜なのだと、 認めた。
毎月の記念日に、 必ず手渡すと。
約束した、 初めての食費を添えて。
---------- References Oct.14 2004, 「価値観の違いの一つでしょうか」 Jul.27 2003, 「対等の土俵に登れますか」 |