雲間の朝日に想うこと


< 何度目の別れでしょうか >


強く、
強く、
想いを記憶として固化するには。

其の刺激を、
何度も、
何度も、
呼び戻す必要が在るから。



緩やかな幸福感では。

決して、
深く根付かないのだろうか。








眠りの間の、
記憶の固化作業を妨げ、
新たに、
上書きする為には。

何度も、
何度も、
強烈な刺激を誘導する必要が在り。




其の為には。

穏やかな、
包み込む想いでは無く、
激情で無ければならないと言うのだろうか。














目の覚めた、
其の瞬間の違和感で。


何れだけ、
想いで包み込んでも。

何れだけ、
此の身で温めても。


決して、
融かす事の出来ぬ氷壁が、
今も健在で在ると、
悟らされた。




















寝起きの姫は、
後ろ向きで。

手も、
身体も、
声も、
無言も、
俺の全てを跳ね付ける。















姫の、
想いの中の俺は。

姫の夢の中で、
再び、
別れを告げるのだろう。









 「小坊主。」
 「もう、嫌いになったって言わない?」



ようやっと発した、
姫の一言に。

幾ら、
言わないと応えても。





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References
 Jul.12 2004, 「手の届かぬ夢ですか」


2004年11月07日(日)


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History
2002年11月07日(木) 待っていてはくれないのですか





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小坊主
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