< 待っていてはくれないのですか >
あの時俺に出来る精一杯の努力と、 あの時俺に巣くった大きな不安感や孤独感は、 貴女には届かなかった。
「非常事態だよ」 「今日は家に帰れない」 「明日詳しく連絡するから」
突発したアクシデント。
そして既に、 自分は家に帰る手段が無いという事実。
まだすべき事が残っていた。 必死に動き回っていた。 貴女に電話する時間すら惜しかった。 携帯の電池も不足気味だった。
並べてみれば、 確かに全て言い訳にしか過ぎない。
「説明が明日になるなら連絡はくれない方が良い」
貴女の言葉は正しい。 たったあれだけの言葉で、 貴女に俺の気持ちが届くわけ無い。
半端な連絡なら必要ない。 半端な連絡なら心配をかけるだけ。 それをわかった上で、 メールを送ったのは俺自身の選択だ。
何故俺の心には、 怒りしか浮かんで来ないんだ。 |
2002年11月07日(木)
---------- History
|