雲間の朝日に想うこと


< 手の届かぬ夢ですか >


寝覚めの其の姿が、
後ろ向きで。


寝覚めの、
其の顔には。

泪の筋が、
痕跡として残されて居たから。



何らかの理由で、
眠れぬ夜を過ごしたのだと。

そう確信したけれど。






遥か昔に。

其れを、
感知出来たのに。



想いは、
届かなかったんだ。














 「夜中に夢を見たの。」
 「小坊主にさよなら言われる夢だったの。」


決して、
詳細を語る事は無く。

其の核だけを、
精一杯に伝えて来た、
姫に。




 「知ってたよ。」


心の中で、
そう呟いた。

















夜中に。

姫が、
体を震わせながら、
後ろを向いた、
其の瞬間に。





嫌な予感がして。


俺は後ろから、
姫を必死に抱きしめたから。













精一杯、
想いを込めたのにな。





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References
 Jun.28 2004, 「肱の内に居た筈では無いのですか」


2004年07月12日(月)


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History
2003年07月12日(土) 同じ月は見られないのでしょうか





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小坊主
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