本来、 逆で在るべきなのだ。
自身の境界を狭めて、 窮屈に、 拘束する物では無いのだ。
其処に、 芯を一本据えて。
徐々に徐々に、 自身の領域を拡げられる想いが、 本物で。
交わした想いが。
其の後の日々に、 力と成り糧と成らねば。
其の想いは、 想いでは無いのだ。
例え。
辿り着く先が、 離別だとしても。
あの人を、 介する事無く。
直接、 貴女の痕跡を、 手に入れた。
俺が奪った、 貴女の娯楽の世界に。
貴女の顔が、 ひょっこり現れた。
お帰り。 元気だった?
心の中で呟く。
傲慢で、 厚顔無恥だけれど。
時の流れが。
誤った想いを、 本来の想いに育ててくれたのなら。
感謝をしたい。
---------- References Jun.12 2004, 「感傷すら誤るのでしょうか」 |