自身の意地を押し通す事と、 相手の意地を受け入れる事とを、 天秤に掛けたなら。
想いが、 後者を選択しただけの事。
自分の意固地と、 想いに封さえしてしまえば。
其処には、 何の問題も無いのだから。
譲れぬ物が、 確固たる壁が。
例え其処に、 存在したとしても。
自分の都合などかなぐり捨てて。
四の五の言わずに、 一点突破せねばならぬ物も在る。
困難など、 自分の内側に自らの想いが築き上げる、 只のまやかしなのだから。
「俺はね。」 「姫の旦那に飼われてるんだよ。」
「良く我慢出来・・・」 「出来るんですか。」
酔いに自虐の想いを委ねて、 後輩に語らう。
「立場変わりゃ出来るよ。」
「俺には無理っすね・・・。」
「お前もそう言う時があったじゃない?」
「ああ・・・。」 「そうかも知れません。」
確かに未だ、 疑問だよ。
自尊や自負や自身の人格迄をも、 意固地と決め付けるべきか。
其れでも、 離したくは無いみたいなんだ。
---------- References Jul.27 2003, 「対等の土俵に登れますか」 Oct.19 2003, 「過去って何者なのですか」 |