望むか如何かは、 精神依存の想いだけれど。
似合うか如何かは、 人の格を、 否応無しに連結させるから。
「似合わない。」
其の言葉には、 きっと本質が隠れて居る。
故に。
其の形を保有して居る、 人の内で。
真に其れを使いこなす人が、 何割居るのか。
一生掛けて、 理解に到達出来る人間が、 何割居るのか。
其れは不明瞭であっても。
希望云々に因らぬ、 憧れ云々に因らぬ、 不足と言う事実のみは。
其処に存在する事が、 明白なんだ。
「小坊主に結婚は無理だよ。」 「似合わない。」
姫の言葉を聞いた、 其の時よりは。
自身に何が不足するのか。
少しずつ見えて来たと、 そう自覚する日々だけれど。
似合わない理由や、 不足に対する明確な解答が、 得られた時に。
初めて。
芯が備わり、 形の真の意味を理解する日が、 来るんだろうな。
---------- References Oct.21 2003, 「足りない条件は何ですか」 |