雲間の朝日に想うこと


< 想いは届かぬ方が良いのでしょうか >


想いが腹上に迸る前に、
其の言葉が届いた。


極限に発生する陰圧に、
耐えかねて。

恍惚の壺から離れた瞬間、
其の言葉は届いた。




 「子供作ろう作戦。」
 「やめちゃったの?」









想いの上では、
如何なる制限が無くとも。

枠組の上では、
厳然たる制限が在るから。



二人の絆なら、
世間の如何なる荒波をも、
漕ぎ抜けるけれど。

新たな命には、
どの様な想いが植わるのか、
想像は付かないから。












例え奴が、
如何なる努力を注ぎ込んでも。

旦那の子。



彼女の旦那が、
子を子で無いと言わぬ限り。


奴は無力。




 「調べちまったよ。」

 「勉強になったじゃん。」

 「でも、集中出来なくて。」

 「ま、蓋するしか無いんじゃないの?」




そして知識と同時に、
奴に備わった別の感情。










数日前。




想いが聖域に迸る寸前に。


 「非嫡出子になっちゃうんだよ?」


奴の彼女が口にした、
其の言葉は。




奴の想いに、
陰影を残してしまったのかな。





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References
 Jan.18 2004, 「交えられぬ違いなのでしょうか」


2004年01月22日(木)


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History
2003年01月22日(水) 近付く形は理由ですか
2002年01月22日(火) 俺を求めて泣いてませんか





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小坊主
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