雲間の朝日に想うこと


< 他の逃げ口は無いのですか >


貴女を腕の中に閉じ込めながら、
違う女の名を口にする。


 「ゆみちゃん・・・」

 「ゆみちゃんって誰よ?」


貴女は俺と言う衣を剥ぎ取り、
其の儘俺を、
彼方へと蹴り飛ばした。


 「ゆみちゃんて誰?」

 「知らねぇよ。」


突如出現した濡れ衣に。

俺は惑い、
そして貴女は、
自身の興奮をより一層強くするのだ。














嫌な夢の話は、
其の日の午前中に、
誰かに話してしまうと良い。

そんな格言は、
初めて耳にしたけれど。


どの様な教えであれ、
其れを信じる盲目的な信心が、
力を産むに違いない。



そう想いながらも。









 「エッチの最中の話なんて。」
 「しかも夢で小坊主とエッチした話なんて。」
 「他の人には言えないでしょう?」



俺に対する怒りと愚痴を、
目一杯に詰めて話さねばならない。

そんな夢の話であるにも拘わらず。



貴女が話す事の出来る相手が、
友人では無く、
唯一俺しか居ないと言う事実に。


俺は焦燥を感じて居る。







もし俺に話せない時は、
貴女はどうするんだ。

もし俺に話せない時は、
貴女はどうなるんだ。


2003年09月11日(木)


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2001年09月11日(火) 誰でも良いと想っているのか





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