にゃんことごはん
ごはん



 おねだり、いろいろ

夕方、ふと視線を感じると、廊下にニャンが座ってじっとこちらを見ている。あ、そうか、ごはんの時間だな、と思うわけだが、すぐには手が離せないこともある。
しばらくは、そのまま待っている。気になって、ニャンのほうを見ると、目を細めて、小さく口を開ける、けれど、鳴かない。
たいていは、この仕草のあまりの可愛さ(猫バカ)に陥落するのだが、ときどき、わざと無視してみることがある。そうすると、か細い声で「アンッ、アンッ」と鳴く。
我が家では、ドライフードをカリカリ、猫缶をカンカンと呼ぶのだが、このときのニャンの鳴き声が「カンカン」に聞こえてならない。

ショーは、ひたすら、じーっと待つ。最初は座っている。そのうち、うずくまる。そして、じーっと待つ。たまに、眠っている。
キッチンで食事の支度や、片づけをしているときも、ショーはじーっと待っている。他の子は、たいていしばらくは待つけれど、諦めて遊び始めるか、鳴いて催促するのだが、ショーは、ただ、じーっと待っている。
目が会うと、「グルグルグル」と喉を鳴らして、そわそわした様子を見せる。「何かな?」と言うように、顔を見ていると、「ピャッ」と鳴く。ショーは余り鳴かないのだが、たまに鳴く声は、どう聞いても「ニャー」ではなく「ピャー」に聞こえる。
お皿に猫缶をよそってあげると、待ちきれずに前あしが出る。そっと自分のほうに引き寄せるのだ。この仕草が、また可愛い(猫バカ)。

ポッポは、どっかり座ってこちらを見てニャーと鳴く。これが、まるで掌サイズの子猫のような可憐な声なのだ。体はでかいのに、鳴き声は赤ちゃん。
そしてシッポをパタパタさせる。太短い尻尾なので、床にぶつかってパタンパタンと音がする。ついでに、なぜか鼻息までフガフガと聞こえる。なんとも賑やかだ。
猫缶をカパンと開けると、そわそわして首を伸ばすようにして、こちらを見て、またニャーと鳴く。なんとも猫らしくて、可愛い(猫バカ)。

一番うるさいのは、ジュリナだ。「にゃぁぁぁあああ」「にゃぁぁぁあああ」と尾を引くように、これまたか細い赤ちゃん声で鳴きながら、足元をうろうろうろうろうろうろする。危ないったらない。
あまりうろうろするから、そのうち、トレーからどんどん離れていってしまう。
「おーい、ジュリー、カンカンだよお」と呼ぶと、「にゃぁぁぁああああ」と鳴きながらトレーの前を行き過ぎて、キッチンに行く。「そっちじゃないよ、こっち、こっち」と呼び戻さなくてはならない。まったく世話が焼けて、可愛い(猫バカ)。

おねだりしないのが、あみっちだ。何しろ家庭内野良だから、何時の間にか、こっそり食べている。ほかの子に猫缶を全部食べられて、カリカリだけになっていることも少なくない。お皿に猫缶を足そうとすると、さっとサイドボードの下に隠れてしまう。
私がその場を離れるまで、出てこない。キッチンのドアの影に隠れて様子を見ていると、そっと顔を覗かせて「誰もいないな」と確認すると、ささっと出てきて食べる。いかにも野良なその様子が、これまた可愛い(猫バカ)。

◆徹夜をすると、やたらとお腹が空くのは何故だろうか? 仕事が忙しければ忙しいほど太るのは、そのせいだと思っているのだけど。
* 朝−おにぎり二種(定番)、味噌汁(大根、絹さや、切り昆布)、
ニラとまいたけとひじきの卵とじ、トマト
* 夜−豚肉とレタスのクレソンペースト和え(炒めてクレソンペーストで和えるだけ)、
   グリーンアスパラとエビのミニグラタン、メカブと納豆 
ニラとトマトのチキンスープ、
    スモークサーモンとベビーリーフのサラダ
今日のごはん 玄米+黒米


2001年06月12日(火)
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