かたほうだけのパンプス
敦子



 認知症編集

認知症が徐々に進んでいる父。

月に一回、実家の父に会いに行っている。

父の記憶がどんどん薄れていくという時限があるけれども父を通して私が生まれる前にすでに亡くなっていた祖父のことを聞き出している。

都合の悪いことはもともと言わない人だから、多少事実とは湾曲している。

そういうところは、母や弟や残された膨大な資料からつかみとるしかないけれども。

父が亡くなったときに冊子にまとめて配ろうとひとりで編集作業に余念ががない私です。

だんだんと明らかになっていく父の不遇。英雄じゃなかった残念な祖父の人生。

知るとうれしかったり苦しくなったり複雑な気分だ。

2013年05月28日(火)



 


GWは実は墓参りに行ったんだけども

帰りにカーナビづたいに娘の母校と夫の母校に行った。

夫の学校の入口のところで簡単にあいさつして校内を見て回った。

誰もいない校内は静かで私たちの会話が反響するくらいだった。

風が吹くたびに意識してしまうほどにそのときは、何もなくてGWで賑わう行楽地の喧騒はここにはなかった。

夫は私と知り合うずっと前の青春のかけらを分けてくれたような時間だった。



2013年05月06日(月)
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