かたほうだけのパンプス
敦子



 風はフォルテシモ

昨日、一昨日と寒くて非人間的なぎこちない歩きだった。

人間に近い動きがインプットされてさらに改良されてスムースに動けるロボット。

スムースといってもぎこちなくて人間の動きは超えられない。

そんなロボットよりも硬い動きを私はしていた。

杖を使用しているのにそれでも歩きにくくて、足があっても、実感が薄い。

昨日行った美容院の担当美容師さんは、マイケル・ジャクソン

のビリー・ジーンの衣装ぽい格好をしていた。

マイケルファンの私がそれを言うと美容師さんは

「関係ないっすよ」と早くその話題から離れたいというような素振りをした。

美容院は、客は私ひとりだった。不安になる。

意味は違うけど頭のなかをおひとりさまという言葉が行進していた。

外は、台風よりは弱いが、吹くということばには収まれないフォルテシモな風だった。

道一本はさんだ向こう側の釣り道具屋は、一見すると山登り関係のアウトドア用品店のよう。

でも売っているものは、水、川、海に関するグッズの店。

外観はおもいっきり中華用品風の店構えなのに中は日本料

理の調理用具の専門店みたいなわけわかんない釣り道具屋

を美容院の大きな窓越しに見続けている間に美容師は、ジ
ョ切り、ジョ切りと髪を切っていく。

のぼりが風になびいて、ゴミが宙に舞って、空はどんよりして、全体的にグレーがかっていた。

よく行くバリュー価格のレストランは、改装するらしく建物の

外装はテープが貼られたり、トラックや業者の車だけが駐車場に止まっていた。

髪の毛は、染めとカットだったので飲み物は何がいいか聞かれた。

今のところ我が家はコーヒーが切れているからしばらくコー

ヒーを飲んでいない。この際、コーヒーを補給せねばと迷わず

「コーヒーをお願いします」とするとおいしいという語とは違

うタイプのコーヒーが厚めマグカップになみなみと淹れられて
やってきた。


2013年02月20日(水)



 マイノリティーのひとりごと

今年の冬は、雪が降ることが多い。
また、ピンチがやってきた。

やっぱり自分に正直に生きることに舵を大きくきろうと思った。

今、やっぱり書いている。

今の勝ち組はAKB48。
こういう未熟な人たちとそれを取り巻く人々とどうも共存していない。
AKB48とそれを追い求める人々と独身、婚活が市民権を得ている。そうマジョリティー。
私みたいに自由恋愛による独身時代がほぼないマイノリティからの声を挟めない社会がもう息苦しくてしょうがないさ。

どこへ行ってもマスコミ、ネットも独身、婚活、アイドル追っかけ、BLとか
言い方をかえれば私が時代についていけてないのかもしれない。
でも、世代が違うから・・・。
でも同世代の人も多かれ少なかれけっこういるんだよね。

今、書いてるものは、やっぱ独身の三十女の話だけど。自分にないものを求めるのかなぁ。求めているのではなくて、そういう花の時代がなかったから小説でそういうものを解消しているのかもしれない。


結婚に求めるものは人はそれぞれチガウ。
ふたりの男の帯に長し、襷に短しみたいな男に悩む三十女の戸惑い。
だいたい、三十代になると独身で彼氏いない、いても悩むんだろうなー。
それはさ、三十代になっちゃうと頭でっかちになっちゃうでしょ。
若い時って、二十代初めの頃は(私とか)勢いで結婚。というか無鉄砲なのかも。無鉄砲ってなんか坊ちゃんみたいだけど…。


2013年02月12日(火)
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