朝一番の未央の顔は、
まるで人形のように硬く無表情だった。
あみ 「未央、おはよう!!」
あみ 「どーかしたの?」
未央 「ボーっとしてた。」
あみ 「この頃よくボーっとしてるよね?」
未央 「そーなのよ、ボーっとしないと気が済まなくてしょうがないの。」
ホントに?
頭、とうとう病気になっちゃったの?
ボーっとしないと気が済まない病なの?
あみ 「家でもボーっとしてるの?」
未央 「うん。昨日なんて時間に余裕があったから、ボーっとしてたのね、
気がついたら午前2時だったの。こりゃいけないお化けが出る時間じゃんって思って
慌てたんだけど、また懲りずにボーっとしちゃって気がついたら午前4時になってたの。
もうお化けが帰る時間になってるじゃん?びっくりしちゃったよ。」
あみ 「で、4時に寝たの?」
あみ 「それで、何時に起きたの?」
あみ 「さっきって何時?」
あなた、大丈夫?
未央の家って、学校の近所じゃないじゃん?
どーやって、来たんだって話じゃん?
あみ 「どーやって来たの?」
未央 「普通に歩いて来た。」
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