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永遠の1/2
まりあ



 【月の裏側】逢瀬 1

それは知り合って3ヶ月経った頃
私が仕事に復帰して、まもなくの事だった。

母方の遠い親戚が亡くなった。
私とは、ほとんど面識がない。
父と母の結婚式(ふたりは再婚同士)で子供の頃に一度会ったきりだったし
それきり慶事ごとでも会った事のない人だった。

だから、私がそのお葬式に出席する必要はない。
母も私には言わなかった。

表面からいえば、血の繋がってない母の為に
でも、本音は、同県にすむ彼に逢いに・・・・


私は行く事を決めた。
当時3歳になってまもなくの子供を連れて・・・

子供がいれば、2人きりにならなければ、
暴走する事はない。
ほんのわずか、数時間、いえ、数分でもいい。
顔を見て話したい。


その為に、私は、東へ向かった。



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ここからは現在の話

私の携帯は、その後ならない。
彼からメールは来ない。

だけど、それに慣れなくてはいけない。
望む事をやめよう。
「男」と「女」を意識する関係にはなってはいけない。
期待は重くなるだろう、それに彼が応えるようになったら
それは私より彼が苦しいという事


メールを送れるだけ、どれだけ幸せか・・
今の私はよく知っている。
一年の間に知った事。

恋愛は自分の心次第でどうでも色を変える事。
どうせ好きだと想い続けるならば・・・・
恥ずかしくない色でいよう。

と、自分の誕生日に思ったのでした。

2005年02月28日(月)



 【月の裏側】 泣きそうな想い

お互いに、闇があったから
現実逃避で惹かれたのかもしれない。
それは、依存だったのかもしれない。

だけど、他の誰でもいい訳ではない
この人でないとここまでの関係にはなれない
唯一無二の絆ができていったと思う。

お互い、どんどんのめり込んでいった。
遠くに住んでいたから逢わなかったけれど
逢える距離ならすぐ逢っていたと思う。


4月になって、私が職場復帰したら・・・。
もしかしたら、生活のテンポが合わなくなって
どんどん遠くになってしまうかもしれない。

そんな不安が押し寄せながら・・・・・



当時こんな言葉を彼が残してくれている。


昨日の想いがちっぽけに思えるくらい、
今日のほうが好きで

今日の想いがちっぽけに思えるくらい
明日の方が好きで

昨日、泣いちゃうくらい好きだったかもしれない
でも、今日
なんであんなちっぽけな想いで泣きそうになっちゃってたんだろうって笑っちゃうくらい




泣きそうに好きになってる


それはおんなじ気持ちだった。

どうしたらもっと気持ちを伝えられるだろう。
どうしたらもっと彼を幸せな気持ちにしてあげられるんだろう。
もっともっともっともっと

自分の気持ちを伝える術があればいいのに・・・・


PCの画面越しの人
携帯で話すだけの人
現実には、逢った事も見た事もない人を

恋焦がれてた。


そんな関係が3ヶ月くらい続いた頃、
私たちは、現実に逢える事になる。





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ここから現実の話

長い長い電話をした翌日に、携帯からメールを出した。
今まで打ち込んだ事がないくらい、長文のメール。

ゆっくり話ができて嬉しかった。
仕事の話だけれど・・・。
今は評価されたくても、絶対それは正しい事だと思うよ。

あなたと連絡が途絶えてから知った「スピリチュアル」の世界の話なんだけど。
今の世の中は、儲けや成績や、私利私欲に走ってしまう時代だけど、だからこそ荒んでるよね。

でも、大事なのは本当は周りの人や相手の心を満たす事だと思う。
貴方がやってる仕事は、ハートフルな仕事だと思うし、それに関わってる人には絶対充分伝わってると思います。
私は話しを聞いててとても誇らしい気持ちだったもの。
だから、胸張って貴方の思うとおりに。

寒かったり暑かったりするけど、体調には気をつけてね」

そんな内容のメール。
その後も2・3通メールは出してるけど、今の所返事は来てません。
忙しかったり、心に余裕がないのかもしれない。

理解者になろう。
完全には理解できないかもしれない。
でも、理解しようと思ってる事は伝えていこう。
へこたれそうな時、辛い時、思い出せたら、少しだけでも力を貸せる存在に。

遠くからエネルギーを送ろう。
それしか、出来る事は思いつかない。

2005年02月27日(日)



 【私の闇2】魔法使い

彼と繋がっていた3年間
仕事から帰り道、車を運転しながら泣いて帰る事もあった。

仕事が夫の両親と同じと言うのは、酷な世界。
一から十までチェックされる。
遠くに住む兄嫁の卒のない行動と比べられ、
子供を比べられ、そのくせ、甘やかし手の負えない状態にし

私を追い詰める



家に帰って、隙を見て、彼に電話をかける。

独特のペースの話し方。
考え方。
笑い声。


深刻になって凹んでた私を、いとも簡単に
「ちっぽけな事だもの、気にするまい」
って気持ちにさせた。

それはまるで魔法使いみたいだった。


彼は、まるで自由な風
風に揺れる丘の上の一本の木
さらさら流れる小川

世間の常識にとらわれる事なく、飄々と、朗らかに
独特のテンポで生きていた。



ずっと、「こんな自分になりたい」と思い描いている自分があって
それには遠く及ばなくて自己嫌悪に陥ったりする事もある私だけれど
彼は、私のなりたい私を、一番よく理解してくれてたように思う。

時に、投げやりになる気持ちを、彼はいつでも立て直してくれた。
それはまさに「まりあ(聖母)」の姿だったかもしれない。
だから、彼がいた3年間。
私たち夫婦は、まったく喧嘩がなかった。
それは心が向き合っていなかったからかもしれないけれど・・・・・



そんなある時、ネットの知人のHPが荒らされた。
相手は悪質なネットストーカー。
その女性に恋するあまり、迷惑行為を繰り返していた。

素敵なサイトを作ってる知人をなんとか手助けしたい。
そんな気持ちでそのストーカーを何とかする事は出来ないかと思案した。

WEBの事に詳しい友人の手助けを得て、アクセス解析をたくさんつけ
ストーカーを追い詰めるサイトを有志で作った。

彼はそのサイトを見て、
「相手だって何か訳あってやってる事だろう。
許せない事だと思うけど、こんなに指紋をとりまくって調べ上げるみたいな事をしても、
多分、何も解決しない。
相手の行動が理由じゃなくて、相手の心が理由だろ」

それは常々わかっていた事で、北風と太陽の太陽にならないと
相手を変えることは出来ないと思っていただけに
彼が支持してくれる私は、ジャンヌダルクにでもなれた。


彼は言葉だけで私を無敵に変えてしまう、魔法使いだった。




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<ここからは現実の話>
一昨日はメールを出しすぎたかな、と思って昨日は控えた。
でも夜になって、
「こっちは雨が降ってるよ。私の実家は握りこぶし程の大きさの雪が降ってるって!
仕事終わったかな?ご飯食べたかな?余力があれば少し話したいけど、どう?」
と打ってみた。

携帯はなりそうにないので、諦めて違う事をしていたら・・・


30分後になった!

今終わった事。
雨の中、バイクで帰るのにゴミ袋を被って帰ったこと。
帰ってご飯が何もないので買出しに出た事。
今からご飯支度する事。

などなど

すごい饒舌になってる彼は、おしゃべりが止まらなくなった。

ご飯を作る事は結構楽しんでいる。
とにかく節約してる(この話しを聞いて電話かけなおし)
携帯で2ちゃんを見て、一人暮らしの話しを見て参考にしたり励まされたり。
どうせならポジティブに!

仕事の話。
熱くなってやってる事。
上司に嫌われている事。
でも、その上の上司とは、すんごい話し合って理解してくれてる事。
相変わらずアウトローだけど、心地いいけど、評価されたい気持ちもある事。

お米とがないと!と水をさしても、止まらない止まらない。

あああ。
ちゃんと私の位置、用意されてるじゃない。
愛だの恋だの、そんな枠を超えちゃってる彼だった。
元の「大真友」よき理解者として、欲してくれてる。


ただひとつ・・・。
最後の頃になって

「また話そう!迷惑じゃなかったら・・」と言った私に、彼は不機嫌な声を出した。
「だから・・。そういうの迷惑とか、言うのやめろって!」

「あのね。1年間さ、ずーっと自問自答の生活だったんだ。
迷惑でいなくなっちゃったのかなぁ、とか。何が悪かったんだろう?とか。
だから、やっぱり怖いんだよ。」


すると、ぽつりぽつりと濁しながら・・・。
連絡を取れなくなった訳を話してくれた。
でも、あまりに遠まわしで、言葉を選んで選んで選んで・・・・

連絡取りたくても連絡先がわからなくなる事もある。
取れるようになったとしても、こっちの立場が変ってしまってる以上
必死になって探し出して連絡しても、いいかと問えば、無理だろう。

そんな話しだった。


「私は事故で入院しちゃったのかな。とか、ばれたのかな、とか。
考えちゃったよ」といったら

ばれましたよ!見事に。って・・・・




私の思い過ぎしでなければ・・・。
あれだけ遠まわしに話していたのは、
離婚のきっかけになったのは、充分私のことがきっかけになったのかもしれない。
そうとはけっして言わないけれど。
「元からいろいろあったからねぇ」って。


今はもう、恋愛とかイヤなんだよね。
恋愛絡むと、人はダメだ。
嫉妬だの、ドロドロしちゃってさ。
もう、うんざりなんだよね。
自己を満たすことに必死になるのをみるのは、うんざりなんだよ。


眠くなった声でそういうので、

もう切ろう!なんかちょっとでも食べて、早く寝ないと明日が辛いよ。
と言う言葉をさえぎるように


そういう事です!
だから、迷惑とか思わないでくれい。
電話無理なときは無理って言うし。
こっちもこんな深く話す人ってそうそうないから、ありがたいしな。


充分です。ありがとう。
願ったりかなったりなのかもしれない。


神様、もう一度彼を返してくださってありがとう。
先はわからないけれど・・・。
この位置で、スタンスで、私の出来るベストを尽くして。

ポジティブに、朗らかに
彼の魔法は今も健在です。

2005年02月25日(金)



 【私の闇1】なまえ

彼が自分の話をするようになった頃
私も自分の事を、あれこれ話すようになりました。


私が、現実逃避をしてる原因。。



それは夫との不仲ではありません。
夫の両親の存在でした。
同居ではないけど、細かい部分まで従わせようとするやり方に
私は半ばノイローゼでした。


夫の母親と、私の名前は、漢字こそ違うけれど、同じ名前なのです。
(奇しくも旧姓の苗字も同じなのですが・・・・。)

夫の両親は、私に会う前に、まず、その名前で反対をしました。
私の両親は、
「そんなくだらない事をいう家に嫁いで大丈夫なのか?」
という事が心配でした。

何とか結婚して、ふたを開けてみたら・・・。
まともに名前を呼ぶ事は許されませんでした。
それは、身内でも、近所でも。

結婚式が終わって数日たって、近所の家を挨拶に回った時に
「名前は言わないように」と釘をさす姑。
かといって、姑は「嫁です」としか紹介しません。

私は自らの口で、違う名前を名乗れ、という事でした。
自分の手は汚さずに、何が相手を嫌な気持ちにさせるのか。
よく知っている嫌な人間の代表者のような夫の両親。


その後も、私を思い通りに動かすために細かい指示は続きます。
私は「嫁」という名の奴隷になった気分です。
夫がいる前では、優しい物腰で話す姑を、
人をきつい口調で押さえつける舅を

私は、激しく嫌いながら、抗えずにいました。
夫はひたすら、我慢するように言います。
我慢さえすれば、みんなが丸く収まるのだから。



そんな事を彼に話しました。
彼は、それに対して、静かに、ふむふむと聞いていて
だけど、消して同情はしない、可哀想だな、とは言わないよ。
といいながらこんな話しをしてくれました。


かつて、黒人の人たちは、アフリカの故郷から無理やりあちらこちらに
奴隷として連れて行かれ、長い長い間、虐げられた歴史を過ごしました。
だけど、その中で・・・。
生きることの喜びや、感動を忘れるまい!として

生まれたのが、ゴスペルで、ブルースで。

何か心にひとつだけあれば。
消えない太陽みたいなものが、たった一つあれば。
人は人として生きていけるんだよ。


誰かが聞いたら、まりあのつらさはちっぽけかもしれない。
だけど、だからといって、まりあがつらいのが嘘だというわけじゃない。
つらさとつらさと比べて、どっちが大きいとか大きくないとか
比べるからおかしくなる。

まりあが考えて出した答えのすべて
俺はいつでも認めるよ。
世の中すべてが敵になっても
俺が味方だよ。


彼は、私を救い出す魔法を知っていました。
あらゆる面で・・・・・・




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昨日携帯から何通かメールを出してみました。

夕闇の頃、空を見たら満月が綺麗でした。
だから、「今日は満月みたいだね」とたった一行。

それに返事をくれました。
もう9時過ぎのことです。

今終わった〜。
飯どうしよう・・・・・。
そういえば月が綺麗だね


同じ会社どうしの携帯なのに、絵文字は一個もなくて、顔文字が見事に並んでいて・・・。
充分、彼には私以外にこんなメールをやりとりする存在がいるんだ。
と思い知ります。

でも、それでいいんです。
そうじゃなきゃ、彼が、寂しすぎます。

「こんど簡単なレシピでも教えようか?なんなら、作って送ろうか?w」
と言った内容をしばらくして送信しました。

子供たちも寝静まった頃、
「もう寝たかな?電話しちゃダメかな」と送ってみたけれど・・・・
そのまま携帯はなりませんでした。

そして今日はそのまま私もメールせずにいます。
彼が踏み込まれたくない、と思っている領域がどこまでなのか。
踏み込んだ途端に、また、いなくなるかもしれない。
だから、彼を心から心配する親友、友達として。

文字だけのやり取りならば、それも出来るはずです。






朝、子供の用事で夫が起きてから会社に行くまでの時間、家を空けてました。
帰宅してみたら、私用のコップにコーヒーの用意をしてくれていました。
後はお湯を注げばいいだけに・・・・。

夫はとても親思い。
だからこそ、家族思い。
けっして悪い人じゃないし、尊敬も出来るし、傷つけたりはしたくありません。


やっぱり連絡取るべきじゃなかったんだ。
そう思いながらコーヒーにお湯を注ぎました。

友達ならば、失うことはない、と思っていたのに。
失う事を知りました。

失っていいのか、失うべきなのか。
出来る事はシンプルなはず。
真心をこめて、ベストを尽くす。
大事な存在たちに対して・・・・・・

2005年02月24日(木)



 【彼の闇2】生きたまま死んでろ・・

3年間彼と繋がっている間に、
彼と奥さんの異様な関係には、驚いたり怒ったり。


頭に来た奥さんは、翌日の仕事の彼にも関わらず明け方までくどくど叱り続けたり。

仕事から帰ってきてから、洗濯を畳み、茶碗を洗わせ、掃除をさせ。
彼女が仕事をしているなら、それも仕方ないじゃない、と思うけど。
彼女は専業主婦で、子供ももう幼稚園に行くほどなのだから、そんな忙しくもないはず。

子供を車に乗せたまま、一瞬車から離れた事を子供から聞いた奥さんは、
子供の目の前で彼をひっぱたきつづけたり。

聞いてるだけで異様だと思った。

だけど、表面はいい夫婦を演じる。
幼稚園の行事のすべては必ず仕事を休ませて参加していた。

彼は、自分によく似た子供をとても愛していた。
子供の話をする時の彼を私はとても好きだった。
彼の影響で音楽好きな子だとか、奥さんが怒り出したら2人で目配せしてたり。
家の中での唯一の味方だったちいちゃな彼の分身。



彼にとって、食べる事と寝る事と音楽。
これが生きていくために必要な事。

奥さんにとって、彼が生き生きと楽しめる物があるのが不愉快で仕方なかったのかもしれないし。
私の存在を隠していても、わかっていたのかもしれない。

かなりの量のレコードを売って来いと売られた事があった。
「生きたまま死んでろ、って言われてる気分だよ」
「休みが苦痛・・。」

その頃の彼にとって、「ただいま」は私との時間だったんだと思う。




一度、夜中に電話をしていたら、突然私の夫が帰宅してきた事がある。
「ごめん、帰ってきたから、切るね」と電話のボタンを押しながら

「おかえりー」と声を夫にかけた。


その「おかえりー」は彼に聞こえていた。
「あんなに悲しいお帰りを聞いたのは生まれて初めてだったよ」


彼は孤独だった。


あの頃も・・・・。
今はもっと・・・・・・・・・・・・。






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ここからは、現在の話。

昨日の夜、何度も携帯にメールしようか、と思ったんだけど
出来なかった。

電話もメールも迷惑じゃない。
だけど、返事を書くかはわからない。
返事がないからと言って、嫌われてるとか思われるのはイヤだ。
だけど、メールしたら迷惑かなと、遠慮されたり気遣われるのも、もっとイヤ。

彼に、どう接していいのか、わからない。
だけど、彼が正式に離婚の届けを出した頃から
私は「連絡しなくちゃ!」って思っていたらしいことがわかった。

それは無意識に彼が出しているSOSを私が感じ取ってからなのだとしたら。
今私に出来る事は、ちょっとはあるのかもしれない。

でも、踏み込んでも彼が苦しむなら、何もせず去るべきかもしれない。

どんなポジションでいたらいいんだろう。
そして、
これから先、彼には新しく恋人ができる可能性だってある。
彼だって充分満たされて愛されて幸せになる権利がある。

それを、ここで見守る覚悟が私にあるか?
祝福して、幸せを祈り続ける存在になれるか?


中途半端な私の想い。
これで愛してるなんて、口が裂けても言えない。

2005年02月23日(水)



 話しました

昨日と同じ時間
お昼休みになったと思われる時間にかけました。

変わらない声に、言葉が出なくて。
えっと・・ばっかり言ってしまって、明らかに不審いっぱいな返事。

「まりあです(ホントにそう言った)職場にごめんね。ホントにごめん。。」ら
「ちょっと待ってね」と電話が切り替わって、クリアに聞こえるようになりました。

それでも何から話していいのかわからなくて、困っていたら
一年の間にすっごくいっぱい色々あったと話してくれました。

「元気なの?」って聞いたら
すごい間が空いて・・・
「いや。。そういえないな」

とりあえず、今この時間にこの電話では無理、というので、
夕方にまた、電話しなおすことになりました。
だから、すごくすんなり、電話番号とメールアドレスを教えてくれたのです。

メアドは、「ひとつの愛」という文字が入ってる位ですから
充分何があったか想像できる。

だけど。。。
友達でいいよ。それでも充分満たされる。


ずっとずっとずっと前、
彼は「まりあにとっての壱岐になりたいよ」と言ってくれました。
私が、彼の壱岐になろう。

立ち寄りたいときに、ふと、立ち寄れて。
そして、満たして、元気になれる存在になれれば。。

とりあえず、また、後の事は夕方書きます。





:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::

6時に電話をかけました。

ひさしぶり、って。
何もなかったように、話し始めました。
私も、どうして?とかは聞かないようにして。

あなたが、離れようと決めた事なら、それに従うのが一番だって思ったんだけどね。
一年かかって思い出にしたつもりなんだけど、
ここ一ヶ月くらいどうしても連絡しなくちゃ、っていう気持ちになって。

そんな事を話して。

うち、子供がいなくなりました。
と言うので、一瞬。
事故か何かで亡くなったのかと思ったんだけど。。

そうじゃなくて。


離婚をしたという事でした。
それは自分で決めた事だし、後悔とかはないんだけど。

気力が出ない。
多分、今の自分は前の自分と違う。
シビアだと思うし、冷めてると思う。

電話もメールも別にかまわない。
迷惑ではない。
だけど、メールに返事するかはわからないし、
その事で「嫌われてるのかな」なんて思われることも負担。

淡々とそんな事を話しました。

あれだけ大事にしてたレコードを売って。
車も売って。
バイクを買ったから、ぶらりと旅行にでも行こうかと思ったりするよ。

自由を得たよ。
でも、失ったものも大きいな。

彼にとって、この一年
私の事はまったくなかった一年だったようでした。
連絡が途絶えた事は、携帯を持つ事ができなくなった。とだけ。
それについては、「連絡もしないで悪かったね」と言いました。


あの日々は、あの3年は。
彼にとっては絵空事だったよ。
って言うみたいでした。

でも、あれを絵空事にしないと。
今彼は私に寄り掛かっても、私は何ができると言うのでしょうか。
家庭を捨てて、彼のために人生を変えれるか?



昨日の朝に、携帯のサイトからくるメッセージに書いてあった文章
「不倫は悪いことでしょうか。
不倫に悩む人は、いけないことという意識があるでしょうが、そうでない場合もあります。
真剣に好きになった人が既婚者だったというだけの場合です。
純粋に愛し合っていつかは結婚したいという前向きな目的があれば、
それは不倫と言うより「軌道修正中の恋愛」といえます。
人間というものは、結婚相手を間違えてしまうこともあるのです。
今の結婚相手と不倫の相手、どちらがほんものの相手なのか、
たましいのレベルでよく考えましょう」

そして、昨日、彼は休みだった。


「この世に偶然はない、すべて必然」

そういうならば、私に連絡を取るのはやめなさい。
思い出にしなさい。去って行ったものにしがみつくのはやめなさい。
そう、ずっとずっと警告されていたのに。。

それでもあえて連絡を取った。


とりあえず。。
今の私には、彼に、何一つ出来る事は、ないようです。。。



こうなったけど、思い出は少しづつ書いていきます。
それと同時進行で、現在の事も書くことになると思います。
わかりにくくなるかと思いますが、ご了承ください。





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2005年02月22日(火)



 とても唐突にだけれど・・・

電話をしよう。
しなくちゃ前に進めない。

と、急に湧き上がってきました。


一番一番、思うのは・・・。
多分、彼は私が怒ってたり恨んでいたり。
マイナスの感情で自分の事を思ってるだろう、って思ってるんじゃないか。

それはあんまりだ!
あの思い出を彼も壊さずにいて欲しい。
思い出すとき悲しい気持ちで思い出さないで欲しい。

あっちからは電話できないだろう事は間違いない。

元気?って。
怒ってないからねって。

「ソウルメイト」と感じた程の関係を悪い印象で終わらせてはいけない。
離れているからこそ。
二度と会うことのない距離だからこそ。





んでね、電話してみたんです。
いざとなったら、めっちゃ勇気があるでしょ?

そしたら、休んでた。。。
これって、やっぱり連絡するべきではない、って事なのかなぁ。
それとも、予行演習として、明日はもっとフットワーク軽く電話できるってことで、いいのかな?
悩むところです。
でも、何もあれこれ聞かれず、こっちの名前すら聞かれず、電話取り次いでくれそうです。


思い立って、この事を突然携帯メールしちゃった、「まりあの親友」mihoちゃん。
多分仕事中ぶったまげたよね。ごめんw
もしかしたらここを休み時間に覗きに来るかなって思って、大急ぎで日記を書いています。


自分の気持ちもだけど。。
相手の心の中の事を思ったとき、初めて、動く気持ちになりました。
職場に電話は迷惑かなと思って動けなかったけれど・・・・。

それより、罪悪感を持たせてる存在になりたくない。って思って。


ただ、この事で前みたいな関係に、という気はないんです。
むしろ、すっきりして前に進みたい。

あとは、大きな力にお任せします。


私の人生、一度きり。
何をしたら後悔するか。
後悔のないように・・・。

自分の大切な人たちに、自分が与える影響は、出来る限りいいものでありたい。
どんな縁も、貴重なめぐり合いの縁だから。




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2005年02月21日(月)



 【彼の闇 1】一歩づつ・・・

日にちを重ねて、メールが行き来し、
メッセンジャーで話し、そして、携帯で会話をするようになる頃。
どんどん、お互いの事を話すようになっていきました。

彼は、重大な事を告げるように
「結婚していて、子供がいる。」と言いました。
「そうじゃないかな、ってわかってたよ?(笑)」と笑って受け止めると
最初に言えばよかったのに、言わなかったから、言いづらくなってしまった。
と、必死に言っていました。

私たち夫婦とよく似ていて。
彼ら夫婦も、長い長い時間を費やしてから結婚した事。
そして、子供たちも年齢が近い事を知りました。
彼の子供の名前も。


ただ、私たち夫婦と大きく違うところは。
彼の家庭はうまく行っていない事。
彼の奥さんが、彼の事を深く恨んでいる事でした・・・。

何が起こってそんな風になったのかは、その頃は何も語ろうとしませんでした。

だけど、結婚当初から、SEXする事も
「子供を作るための行為」であって。
「今日排卵日だからね」といってやらされる事のようで、自分がロボットかなにかのような気持ちになる事。
その前に、子供をオレは欲しいと思っているのか?が疑問だった。
今は子供がいて嬉しいけれど、なんだか、逆らえない力に押し流されてここまで来たような気がする。と話していました。


もしも、今、核戦争が起きて爆弾が飛んできたら、
爆弾の落ちてくるほうに向かって走っていくよ。
生き残るなんて、たまったもんじゃない!

という彼に、
「悲しくなるからそんな事いわないで?
子供さん、守ってあげないといけないでしょう?」
と言ったらば


「子供は奥さんが守るでしょ。僕は必要じゃない。」

私はあなたを必要だ、と言いたかったけれど。
それも無責任な発言な気がして、何も言えなかった。

だけど、おなじ家に住む家族でそんなバラバラを感じてる彼を・・・。
なんとかしてあげたい、幸せを感じて欲しい、と、切に願うだけでした。





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2005年02月20日(日)



 【あきら時代7】・・戸惑い・・

そんな風に惹きつけられてしまった自分に、
戸惑いと、そして、罪悪感を持ちました。

「私は現実に会う事は出来ない。会えない」と告げると
彼は
「僕も現実に会おうとは思っていないよ。」
と答えました。


私は出逢った時から、家庭を持っている事を話していたし、
私のHP自体、家庭での出来事があふれているサイトです。
でも、彼は、自分の事については、なかなか触れませんでした。


だけど・・・。
いつも決まった時間になると、名残惜しそうだけど、必ずネットから離れる事や、
年齢から・・・。
家庭のある人だ、とわかっていました。


仕事は何をしている人なのか、何処に住んでいるのか、名前は本当はなんなのか。
なぞの多い人なのに、見せる顔はとても、無邪気な人でした。
メッセンジャーの存在も知らなかったり、携帯を落として使えなくて困っていたり。

とても悪人に見えたり、そうじゃなくて、とんでもなくおっとりした人に見えたり。


彼が私に向ける言葉 どれも見逃さずに・・
彼はいったいどんな人なのかを、一心不乱にかき集めていたのが、
この「あきら時代」だったように思います。

当時書いた詩に、こんなものがあります。
その時の気持ちを見事に表していて、今読み返しても、ありありと思い出せます。
この詩を引き出してくれた、彼に・・・。感謝です。


ジグソーパズル

あなたが私に投げかけた言葉のすべてを

繋ぎ合わせて

飾っておこう

わずかな言葉の切れはしから

見えないあなたを捜してみる



ジグソーパズルを楽しむみたいに






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彼の住んでいる所で、大きな地震がありました。
今日こそ、よほど電話をかけようか・・・。と思ったのですが。
心を鬼にして、電話を置きました。

家族を手放さず、彼とも繋がりたい。
これは、まったくの、私のわがまま以外、何ものでもありませんものね。

彼がもし、決死の覚悟で去っていったのだとしたら?
ますます、私がやってはいけない事です。

いつか来るべき、別れだったのだから、これが最もよい答え。
雨の中、寒さの中も、頑張ってくれる夫を大事にする事が、私の生きるべき道なのですから。


思い出を清算するために書いているこの日記は、
色んなものを私に突きつけながら、それでも、私を強くさせてくれてる気がします。

思い返しても、恥じる事ない季節を私は過ごしたんだ、と・・・。
胸を張って思えます。

やはり、ありがとう・・・しか、ありません。

2005年02月15日(火)



 【あきら時代6】心の奥底

彼と私の繋がりは、それこそ、「文字」「言葉」でした。

彼が発信するどの言葉も、どの文字も、特別の意味を持っていました。
それに対して、私からも特別な言葉が引き出されていったように思います。
それは、けして、心での繋がりだけでなく、体の部分でもそうでした。


最初に彼は、私に
「どうされたい?」と尋ねました。


2ショットチャットに数多くいる人たちは、体での興奮を目的に存在します。
何処を触って、どんな風にして・・・。
文字で体を愛撫して、それで妄想を膨らませて、「興奮」する。
中には実際にそれを実践してる人もいるかもしれない。
それはそれで、個人の楽しみだからいいと思います。
人には、みんなそれぞれの、性の楽しみがありますから・・・。


彼は

あまり体の名称を上げて、どこをどうするように。
なんて言いませんでした。
言われていたら、私は、他の人と変わらない目で見ていたと思います。

まして、気恥ずかしくなるような名称はただの一言も言いませんでした。
言われた時点で、私はきっと、一気に醒めていたでしょう。


誰に?どうされたい?
私にそれを打ち込ませます。
それを、何度でも繰り返させられます。
コピーはなしで。

少しづつ、脳がしびれるように、周りが見えなくなるほどのめり込みました。
ただ文字を打ち込むだけなのに。
ただチャットをするというだけで、私は「興奮」ではなく、「感じて」いました。


それは多分、他の誰かでもできる事ではなかったと思います。
彼というピースと、私というピースが、パズルみたいに、ぴったりと合わさっていたのでしょう。


私は、もしかしたら、彼のために作られたのかもしれない。とまで思いました。

体に触れる事なく、彼は私を思い通りにしてしまいました。
それはある意味、彼に支配されていたのだと思います。
それは、肉体では得られない、完全な支配でした。




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2005年02月14日(月)



 【あきら時代5】少しづつ・・・

私のHPには、家庭人としての私のありのままが綴ってった。
そして、片隅に詩のコーナー。
拙い拙い言葉をそこに散らばめていた。
よほど興味を持って探さなければ、見つかりもしない、片隅に・・・・。


その中のひとつの詩に





何かが・・・・     2001年2月28日23:03


いつまでも「何かが足りない」という焦りが付きまとう

足りないものを補いたくて
ありとあらゆる本を買う
思いつくだけの物を買う
いろいろな事をやってみる

いつまでも「なりたい私」に近づけない

「いい人」だけの「人」じゃなく
「優しい」だけの「人」でなく
「御託」はいいから「中身」が欲しい

捜しつづけ
焦りつづけ
心の空洞を埋めるために

また、一年過ごしてみる







という詩を、自分の誕生日に書いている。
それを、彼は読んでいた。


翌朝、届いていたメールにこう書いてあったと記憶している。
残念な事に、そのメールはなくなってしまったけど。

「ずっと、探していたんだろ?
それを多分、あげる事が出来ると思うよ」って・・・・



そして、その詩のサイトに、プレゼントが届いていた
彼からもらった最初の詩




プレゼント  

外は春なのか
それともまだ、寒い冬なのか・・・
君とここにいる

外は夜なのか
それとも新しい朝が訪れたのか・・・
君とここにいる

この部屋で、ちっぽけなこの部屋で
君と今、たった二人ぽっち
何を望めばいいだろう
さあこれ以上何を望もう・・・

外は雨なのか
それともポカポカ暖かいお日様か・・・
君とここにいる

外では先を争っている欲望達
見栄と肩書きがウロウロ、ゾロゾロ、右往左往・・・
何も見えない
何も聞こえない
この部屋で、君と二人
ここにいる・・・







私たち二人は、もしかしたら、ネットを通して出逢わなければ
愛し合う事はなかったのかもしれない。






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2005年02月13日(日)



 ちょっと休憩

回想して書いていくのは、なかなか大変です。
はっきり覚えてる事はすらすら書けるけど、後になって思い出したりするし。

何より、どこまで、どんな風に書くか。
自分の中でも明確になっていないのが、一番困難にしてるのでしょうね。


でも、ここに思い出して書くようになってから
ずいぶん気持ちは整理させてきたように思います。
この調子で行けば、きちんと過去のものとして
きちんと気持ちを処理する事ができるかもしれません。
そして、それが一番なんだって、明確に思えてきています。

でも、お話しは始まったばかりです。
まだまだ続きます。
ともかく、一人でゆっくり出来る時間に書いているので、気長にまってくださればうれしいです。

待っていてくれる人が、いるならばw






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2005年02月12日(土)



 【あきら時代4】気になる存在・・・・

その後、どういう会話をしたのか、細かい事を覚えていればよかったのだけど、実は、あまり覚えてはいない。

ただ、他の人とのチャットとはまったく違っていた。
コピーペーストで済ませられるようなチャットではなく、一言、一言を、とにかく探りながら、息を呑みながら。

まさに、PC越しに私たちは、真正面に向かい合って会話をしていたと思う。


とてもじゃないけど、これっきりにはしたくなかった。
また、話そう。
そんな約束を交わした。
メールアドレスを交換もした。

その時に、彼はこういった。
「もう、他の人とチャットはしないで欲しい」

ごく普通に、うんとか返事する人もいるだろう。
でも、私は「それは約束できない」といきなり返事した。

「私は、この【まりあ】っていうHN以外もあって、それでHPも作っているし、オフで会う程の友達もいる。
その人たちは、とても大事な存在だから、そんな約束を容易くできない。」

そんな反旗を翻すような事を言うと、呆れられるかな?
これっきりで、もう会うことがなくなってしまうかもしれないな。

そんな事を思ったけれど・・・。
私は【嘘】をそこに混ぜたくなかった。
嘘をひとつそこに置く事で、どんな会話も心が感じられなくなるから。
相手が嘘をつく事は、何も思わない。
でも、自分が嘘を混じらせることはイヤだった。

嘘偽りのない、ギリギリを曝け出すことによってのみ、本当を感じられると思っている。


その発言に対し、彼は、むしろ私に対して、身を乗り出すように興味を覚えたらしい。

「HPを見せて欲しい」と言われた。

今まで、まりあで知り合った人には一切見せなかった私の本来の顔の部分。
ためらいもあったけど・・・。


教えることにした。






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2005年02月11日(金)



 【あきら時代3】心理・・・・

ここで少し、私自身の事について触れたいと思います。

私は、性的な話をズバリ直球で投げる事に、気恥ずかしさを感じる性格です。
冗談めいて、とか。
真面目に相談で、とかならば、まったく平常心で話せるのにもかかわらず、
実際、性の対象となった場合、なんとも複雑な感情になってしまって、その場所から逃げ出したい気持ちにしかなれないのです。

実際、ここにその類の事を書くのは、非常にはばかられました。
そういう自分の内部をさらけだすのは、最も恥ずかしい事だったりするのですが・・・・。

彼と過ごした3年を、明確に書く事で、自分の心を整理したいと思い
ここにそれを記す事にしたのです。
もしかしたら、今となってはかなり美化してる部分もあるのかもしれませんが・・・・・。







話は戻ります。


フリーズして落ちてしまったチャットルームへ
大急ぎで走るように戻りました。

「ごめんね。PCがフリーズしちゃって落ちちゃったんだ。」

「わざわざ、戻ってきてくれたんだ?」

「なんか、あのタイミングで落ちたら、気に入らなかったから出ていっちゃったみたいじゃない?
後味悪くて、嫌だから。」

「すっげー。いろんな人とチャットしたけど、落ちたからって戻ってきた人いないよ。」

「う〜〜ん。。。。
なんかさ、PC越しだと忘れちゃうけど、機械の向こうは、血が通ってる人同士でしょ?
実際生活してたら絶対廻り逢わない人同士なのに、たまたま、こうして話すなんて、昔から見たら奇跡でしょ?
そういう気持ちは大事にしたいなって、思うんだ。」

「そんな事考える人が、こんな場所にいるとは思わなかった・・・。

そうだよな。偶然が重なり合って、会うのかと思うと、すごい事だよな
ここには、よく来るの?はじめて?」

「ここは常連かも?(笑)いつもは私が部屋を作ってるけど、たまたま一杯で作れなかったんだ。」


「ここを選んだのは?って、さっきも聞いたけど。」

「言葉だけ、ってすごく興味があって。。」

「どうされたいの?」








その、唐突に放たれた、「どうされたいの?」という言葉は・・・・。
私の心の自分でも知らなかった部分への鍵になった言葉でした。。。




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2005年02月10日(木)



 【あきら時代2】最初のチャット

すっかり薄れてしまった記憶を頼りに書いています。
時々、話が前後してしまうかもしれません。
気長にお付き合いください。


「ここからやり直し」と話した後、
彼は、こう尋ねた。
「なんで、ここ、選んでくれたの?」


【言葉だけ】というキーワード。
それがどういう事なのかはわからない。
2ショットチャットでも、けっこうヘビーな場所にあって
【言葉だけ】なんて、どう取ってる?という事なのかな?


「なんでかな?なんでだろう・・・。
言葉だけって、どんな言葉かな?って思ったからかな?」
と、当たり障りのない返事をした。

その直後


まだ、話し始めたばかりなのに・・・。
私のwindows98ノートパソコン(当時)は、
突然にフリーズしてしまった。。。。




とっさに、強制終了をかける。
急いで!はやく!
他の人が入ってしまう前に。
面白くないから落ちたんだと、思われたくない。
もうちょっと、話してみたい。



ビルの1階から5階まで駆け上るような気持ちで、
再起動を待つ。


はやく!はやく!はやく!


フリーズしたら、大体、必ず帰るようにしていたけど
こんなに焦った事はなかった。


いつも同じようなメンバーがいるチャットだけど、見かけない人。
また会えるかはわからない。



再起動して、舞い戻ったチャットに、

彼はまだ、いた。









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2005年02月09日(水)



 【あきら時代1】 正体不明

「言葉だけで・・・・」と書かれた部屋に入ってみた。

「こんにちわ、はじめまして」
声をかけたけど・・・・。

無言・・・・・・。

普通無言がしばらく続くと、その部屋を維持できなくなってしまうので、
待ってる人は、せっせと、何か発言し続けてる。
そのログは残ってるのに・・・。

席を立っているか、または、フリーズして落ちたか。


「どなたもいないのかな??」
ともう一度話しかけてみた。
それにも、反応はない。

いないのかな、落ちようかな。
と思った矢先。

「ごめんごめん!ちょっとお客さんが来てて。」
と、これが彼の第一声。

「せっかく来てくれたのに、ごめんね」
みたいな事を話した気がする。
4年も経ってしまったので、記憶はうろ覚えになっているけれど・・・・・。


そして、

唐突に

「じゃ、ここから、やり直しね」

と言った。
なんか、おかしくて、つい笑ってしまう。

仕切りなおして、この人は、どんな自分を演じたいというのだろう?
ほんのわずかの時間で、興味を持たせる人だった。

いつもなら、チャットしながらも、
他の窓で違うサイトを見ていたり、メッセンジャーの誰かと話していたり。
片手間な私が、珍しく、一窓に集中した。






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2005年02月08日(火)



 【出会い4】「言葉だけで・・・・・」

いつもは自分が部屋を作って訪れる人を待つのだけど。
その日はとにかく利用者が多くて、空いてる部屋がありませんでした。
そんな時は時々ありました。
でも、平日の午後、こんなににぎわってるのは珍しいことでした。

はっきり言ってチャット中毒になっていた私は、自分が作れないときは、自分がお客さんになって入ることもありました。
だから、その日も、どこかで時間つぶしをしよう。
と、物色していました。


いくつも並ぶ、メッセージ
「Hな話したい人、おいで〜」
「お話しましょ^^」
「色々話して、最後は電話で・・」
「暇なら、どうぞ」


数々ある部屋の中に
ぽつん・・・と


「言葉だけで・・・・・」



このタイトルに、私はとても、興味を覚えました。
言葉だけで?
なんなんだろう?
どんな言葉なんだろう?


あきら と名乗るその人が待つ部屋へ
クリックひとつで入ってみる事にしたのです。








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投票ボタンをクリックしてくださってる方々、本当にありがとう。
ここを書く励みになっています。
気が向いたら、また、読みに来て下さい



今日、古いPCを一度リカバリーしないと、と思って整理していたら、
彼から来たメールの数々を、見てしまいました。

「このアドレスに送ったら、どうなのかな・・」
もちろん、一年前に解約された携帯のアドレスなんて、存在しないに決まってます。
前にも一度、メールを送ってみて帰ってきてしまった事があったのに。。

もしかして、また、このアドレスに戻していたら・・・。
なんて、ふと思ったりして。

って、そんな事って可能なんでしょうか?

2005年02月07日(月)



 【出会い3】癒されたい人たち

「あなたを癒します」という看板文句に釣られてか、人はひっきりなしに訪れる。

離婚したてで、自暴自棄になっている人。

好きな子がいるけどどうしたらできるか、聞いてくる人。

とにかくとにかく、今すぐ!電話で手っ取り早く!!!って人。

電話どころか、今から逢えない?って人。

付き合ってずいぶんたつのに、KISSすらできなくて、どう、タイミングをつかんだらいいか、って人。

仕事仕事に明け暮れて、家でもなんだか孤独で、ほんの少し、自分の話を聴いてほしい人。



女は弱さを見せれたりするけど、男は結構、弱い部分を見せられなかったりして、
無理して仮面をかぶってる現実の分だけ、ネットでは、違う気持ちを味わいたいという人が多いのかもしれない。

何から何まで、うその人もいた。
それはそれでいいと思う。
それで私には何も害はないもの。
上手に、見事に騙されてあげよう。
そして、それで私も楽しませてくれるなら、それでよかった。


まるで、ネバーランドのようで
大勢のピーターパンたちがいて
私は、ウェンディ?それとも、ティンカーベルだろうか。



色々な人たちが来てくれて、そのうち、常連などもできて。
少しづつ、名前も知られてきた。
私と話すのを楽しみにしてくれる人もできてきた。


だけど、メアドを交換したり、電話で話したり、まして逢おうなどと、思わなかった。



そんな日々をすごして、2001年3月14日

私は彼に出逢った・・・・・・・・








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2005年02月06日(日)



 【出会い2】「あなたを癒します」

まりあの名前の由来は、一冊の漫画から
守村大が書いた「あいしてる」というモノ。
戦後の荒れている時代。
故郷を離れた米兵たちを相手に、売春の仕事をしていた「まりあ」

どんな荒くれの兵士も、まりあの前では幼い子供のように
大きな身体を暖かく抱きしめられた。
まりあの前では、素直に泣ける。
まりあを抱きながら、心は反対に抱きしめられる。

「男は強い身体に 熱いハート
 女は熱い身体に 強いハート」
そんな、漫画。

たかが漫画だったけど、その「まりあ」が好きだった。


娼婦になろうとは思わない。
でも、誰かに必要とされたい。
自分の存在価値を見出したい。
私がいる事で、少しでも、「よかった」と思ってくれる人がいて欲しい。


誰かを癒す事で、癒されたい。
自分はダメな人間だ、なんて思わないですむ様に。


「あなたを癒します」なんていうメッセージを看板に
2ショットチャットに部屋を作り始めたのは、
2001年の2月も終わりに近い頃だった。





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2005年02月04日(金)



 【出会い1】その頃の私・・・・

その頃の私は・・・・・・

迫ってくる現実の壁に、日々落ち着かない状態だった。
春になったら子供を幼稚園に入園させて、仕事に復帰する。
仕事先は、嫁ぎ先の夫の両親が経営する事務所の雑務。
子供を産むまでそこで1年半ほど働いた。
その期間が私にとって、一番暗かった時代。
もう、将来笑うことすらない、そんな気持ちで過ごした日々に
また帰るのか。。という気持ちで、逃げ出したくて仕方なかった。

2月の上旬に、仲のいいチャットのメンバーでオフ会を行なった。
大阪に泊りがけで。たった一人で。
男女様々なメンバーがいるオフに、快く出してくれた夫に、感謝して。

しかし、そのオフが終わってしまったら。
本当にもう、先に楽しみを見出せず、気が狂いそうだった。
オフの後、仲の良かったチャットのメンバーも、熱が醒めたようにチャットに集まらない。


持て余した時間と精神を慰めたくて、チャットを探し回った。
どんな所でもいい、どんな相手でもいい。
とにかく人がいればいい。

あちこち彷徨って、あちこちで話した。
無駄な時間に感じる事もあったけど、
孤独ではない気がした。
誰かがここにはいる。
みたくない現実を見ないですむ時間。


そのうち、出会い系の2ショットチャットにも行き着いた。
「どこから?」「歳は?」「誰に似てる?」
何人に出会っても、コピーペーストしたような同じ会話。

ネットから飛び出してあってみようだとか、
またメールのやり取りをしてみよう。
なんて思う気は、さらさらなかったけれど。

ふと、思った。
彼らが私と接触する一瞬の時間。
その時間、私の文章だけで、どれだけ彼らを癒せるだろう。
彼らも、私も、一時だけ現実を忘れることが・・・・。
チャットならできるかもしれない。



HNを「まりあ」にした。
まりあが生まれた瞬間だった。




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話は変わるけど。
電話ではなく、手紙の方が、伝えやすいと思うんです。
電話して、「ありがとうって伝えたくって・・」なんて、いえる?
ちょっと唐突過ぎて、言えません。。。。。

2005年02月03日(木)



 想いは自由

どうしようもない気持ちの揺れ動きに戸惑っていたら、
ちかちゃんがメッセンジャーでこんな事を言ってくれた。

「想いは縛れない」

それもそう。
想ってる事は、自由だものね。
そもそも、そこを自分で押さえつけようとしたって、無理。
とても楽になりました。
ありがとう、ちかちゃん。。



「後悔のないように」という言葉をかけてくださる方もたくさんいらっしゃいます。
ホントにありがとう。

電話をかけて後悔するか、かけないで後悔するか。も怖いんだけど。
何より、「後悔される」事が怖いんです。
彼がもう、「良い想い出」という箱に私をしまってるのに、
わざわざ電話する事で、それが、「げ!職場にまで電話してきた・・・」っていう
嫌な汚点になるのでは・・・。と思えて。。。

ともかく、今は、このブランコみたいな心の揺れ動きに付き合って行きたいと思います。




それと・・・・。
この恋愛の最初から、もっと細かに。。
綴っていこうかと思ってます。
それで引かれちゃって、友達失くしそうだけどw

<過去>を振り返るためにも、思い出せる限り明確に、ちょっとづつ書いていこう。
きっと、自分にとって、いい記録になると思うから。



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2005年02月02日(水)
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