気付いたら、私の隣の席は片岡智也と言う男子がいたのです。
いかにも遊び人風。
ナンパ系のソフトでカルイタッチの男子。
超・私の苦手なタイプ。
片岡 「あのさ、どこの中学?」
ちょっと聞きました?
どこの中学?ですってよ。
失礼じゃないですか?
もう私は、高校生ですよ。
いくらなんでも、ここに中学生がいる訳ないじゃないですか。
あみ 「私、高校生なんですけど。」
片岡 「どこの中学から来たのか聞いたんだよ。」
おや?
この男子は、とことんバカですか?
私は中学から来たんじゃなくて、自分の家から来たんですよ。
何を言ってやがる このバカチンが!!
あみ 「自分の家から来たのに決まってんぢゃん。」
片岡 「あっそっか、じゃどこの中学を卒業したの?って言えばイイ?」
言えばイイ?ってあんた、最初からそー言うべきだよ。
あみ 「○○中学だけど。」
片岡 「マジ? じゃ、小泉拓哉って知ってる?」
あみ 「知ってるけど。」
片岡 「マジ? アイツ俺のダチなんだぜ。」
片岡 「俺さ、サッカーの試合で良く○○中学へ行ってたんだぜ。」
片岡 「俺、高校もサッカー部に入部したんだけど、 水城さ、サッカー部のマネージャーやらね?」
あみ 「やらない。」
片岡 「今、募集してんだよやらね?」
あみ 「聞こえなかったの?やらないよ。」
片岡 「何で?」
あみ 「興味ないもん。」
片岡 「楽しいぜ。」
あみ 「そりゃ片岡君は楽しいだろうけど、私は、楽しくないもん。」
片岡 「何言ってんだよ、絶対に楽しいって約束するよ。」
マジ・うざい。
うざいにも程があるってもんじゃないよ。
マネージャーなんて、いやに決まってるじゃないですか。
だって、アレとか特にアレとかしなくちゃいけないしさ、
何たって、男子のアレとか見ちゃったり、アレをする時のアレの
ニオイも臭くって我慢できないもん。
だから絶対に、やだよ。
あみ 「やっぱ、やめとく。」
片岡 「そこを何とかお願いします。」
あみ 「何で私なの?他にもたくさんいるじゃない。」
片岡 「他のヤツじゃダメなんだよ、水城じゃなくちゃダメなんだよ!!!」
あらそーなの?
私じゃなくちゃダメなの?
そこまでお願いされちゃ〜もう断る理由なんて何処にも無いじゃないのよ。
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