奈々から突然、電話がきたのです。
奈々 「私、高校デビューするから。」
あみ 「ふ〜ん。」
奈々 「なに?驚かないの?」
あみ 「何で?」
奈々 「だって高校デビューだよ高校デビュー!?」
あみ 「それがどーしたの?」
奈々 「だって、私、変わっちゃうんだよ?」
あみ 「どんな風に?」
奈々 「どんな風になんて突然、突っ込まれても困るけどさぁ。」
あみ 「なに、困っちゃってんの?」
奈々 「とにかく、高校デビューするからよろしくね。」
あみ 「はいはい。」
またかよ。
だいたい奈々は、高校デビューの意味を知ってるのかって話だよ。
自分を変えたい気持ちは、解るよ。
大物のデブなんだから。
だけど、大変だよ。
どんくらい、努力できるのかって話だもん。
どんだけ、死ぬ覚悟ができてんのかって話じゃないですか。
奈々 「また、痩せちゃおっかなぁ〜なんて思っちゃってんの私。」
あみ 「またってさ、何時代の何月何日何曜日の何時何分に痩せてたんだよ?」
奈々 「う〜んと、1年前の今頃。」
あみ 「あの時は、下痢して一時的に体重が減っただけで、スグ3kg太ったぢゃんよ。」
奈々 「そーだっけ?だけど今度は、頑張るよ。」
あみ 「止めた方がいいよ、無理しない方がいいよ。」
奈々 「やだよ、努力もしないで諦めるのはよくないと思うもん。」 クッチャクッチャ。
あみ 「あれ?何か音がするけど、奈々何か食べてる?」
奈々 「食べてるよ。」
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